「野村 米国ハイ・イールド債券(豪ドル)毎月」が3カ月連続で首位―9月の純資産増加額

 モーニングスターはこのほど、9月の国内追加型株式投信の純資産増加額月間ランキングをまとめた(期間中の新設ファンド、DC、SMA、ETFは除く)。

 「野村 米国ハイ・イールド債券(豪ドル)毎月」<2009012804>が218億円の増加で、3カ月連続の第1位となった。次いで第2位は「ピクテ 新興国インカム株式(毎月決算型)」<2008013106>で218億円の増加、首位とは300万円の差だった。第3位は「米国リート・プレミアム(毎)通貨プレミアム」<2012083102>で183億円増加した。このほか、上位では新興国のソブリン債に投資するファンドや、オーストラリアの株式に投資する高配当株ファンドなどの増加額が目立った。

 9月の米欧の主要株価指数は、ECB(欧州中央銀行)による欧州国債購入プログラムの詳細の発表やFRB(米連邦準備制度理事会)がQE3(量的金融緩和第3弾)の実施に踏み切ったことなどが好材料となり、米国ではダウ平均が2.64%、ドイツのDAX指数は3.52%上昇した。一方、日本でも日銀による国債買い入れを10兆円程度増額し、総額80兆円程度に引き上げる金融緩和策が発表され一時上昇したものの、利益確定売りや中国の反日デモなどの影響による企業業績への不透明感から下落し、最終的には0.34%の上昇にとどまった。

 一方、純資産減少額上位では、9月に分配金を引き下げた「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」<2003041801>が671億円の減少で、2カ月連続で純資産減少額1位となった。次いで、「ダイワ・US−REIT(毎月決算)B為替ヘッジなし」<2004072102>が444億円の減少、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」<1997121801>が380億円の減少などとなった。

 なお、カテゴリーごとの純資産増加額では「国内REIT」「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジあり)」「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジあり)」などが上位に並んだ。
提供:モーニングスター社
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