10月の株式投信は7カ月連続の純資金流入、純資産総額は2カ月連続の増加―10月の投信概況
投資信託協会は11月13日、10月の投信概況を発表した。10月の単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は、同月設定の一部新設ファンドが資金を集めたことが寄与して458億円の増加となり、7カ月連続で増加した。運用でも5861億円増加した結果、純資産総額は前月比6319億円増の48兆9294億円となった。投信協会では純資金流入基調の継続について、投信をめぐる環境は緩やかながら着実に改善しつつあると指摘し、今後も資金流入を期待し、動向を注目していきたいとした。
10月は、欧州債務問題への過度な懸念がやや後退する場面があったことや、日銀の追加金融緩和期待などが支援材料となった。NYダウ工業株30種平均は前月末比2.54%下落したものの、TOPIX(東証株価指数)は同0.67%上昇。また、外国為替市場ではドルやユーロなどに対し円安となり、外貨建て資産に投資する多くのファンドの運用にとって追い風となった。
商品分類別の資産増減では、海外REIT、国内株式、国内REIT、国内債券などが資金を集めた。日銀による購入などもあり、ETF(上場投資信託)も増加となった。一方、海外株式などが純資金流出となった。運用では、海外債券、海外株式、国内株式などがプラスとなった一方、海外を中心とするREITなどがマイナスとなった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金が2カ月ぶりに増加。公社債投信でキャッシュ・リザーブ・ファンドやMRF(マネー・リザーブ・ファンド)が大きく増加したためで、投信協会では個人投資家の株式や債券の利益確定売りにより資金が一時的に流れ込んだのではないかと推測している。総合計の運用は2カ月連続でプラスとなり、この結果、純資産総額は5カ月連続で増加し、前月比8757億円増の59兆6226億円となった。
提供:モーニングスター社
10月は、欧州債務問題への過度な懸念がやや後退する場面があったことや、日銀の追加金融緩和期待などが支援材料となった。NYダウ工業株30種平均は前月末比2.54%下落したものの、TOPIX(東証株価指数)は同0.67%上昇。また、外国為替市場ではドルやユーロなどに対し円安となり、外貨建て資産に投資する多くのファンドの運用にとって追い風となった。
商品分類別の資産増減では、海外REIT、国内株式、国内REIT、国内債券などが資金を集めた。日銀による購入などもあり、ETF(上場投資信託)も増加となった。一方、海外株式などが純資金流出となった。運用では、海外債券、海外株式、国内株式などがプラスとなった一方、海外を中心とするREITなどがマイナスとなった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金が2カ月ぶりに増加。公社債投信でキャッシュ・リザーブ・ファンドやMRF(マネー・リザーブ・ファンド)が大きく増加したためで、投信協会では個人投資家の株式や債券の利益確定売りにより資金が一時的に流れ込んだのではないかと推測している。総合計の運用は2カ月連続でプラスとなり、この結果、純資産総額は5カ月連続で増加し、前月比8757億円増の59兆6226億円となった。
提供:モーニングスター社