過去1年間では国内REITが首位に―2012年12月末までのカテゴリー別年間・月間リターンランク

 モーニングスターはこのほど、2012年12月末までのカテゴリー別の過去1カ月間ならびに過去1年間のトータルリターン平均をランキングした(モーニングスターインデックス基準、ブル・ベア型を除く)。

 過去1年間のカテゴリー平均は「国内REIT」が42.29%の上昇で第1位に、「国際株式・欧州(為替ヘッジなし)」が40.86%の上昇で第2位、「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」が39.05%の上昇で第3位、「国際REIT・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」が38.86%の上昇で第4位、「国際株式・エマージング・単一国(為替ヘッジあり)」が36.47%の上昇で第5位となった。同期間、日銀の金融緩和策の一環でREIT(不動産投資信託)を買い入れていたことなどが国内REITの大幅上昇につながった。

 また、カテゴリー平均の下位では、「国内債券・短期債」が0.46%の上昇となり、「国内債券・中長期債」が1.60%の上昇、「ヘッジファンド」が2.68%の上昇となるなど、株高・債券安の図式が鮮明となったものの、年間のリターンではいずれのカテゴリーもプラスとなった。

 所属ファンドの本数が多いカテゴリーでは、「国内大型ブレンド」が20.62%の上昇、「バランス・安定成長型」が18.01%の上昇となり、「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」が26.02%の上昇だった。

 一方、2012年12月の月間のカテゴリー平均の上位では、「国際株式・ロシア(為替ヘッジなし)」が12.43%の上昇で第1位に、「国際株式・ブラジル(為替ヘッジなし)」が12.14%の上昇で第2位、「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」が11.85%の上昇で第3位、「国内大型バリュー」が10.97%の上昇で第4位、「国内大型ブレンド」が9.98%の上昇で第5位となるなど、上位5位のすべてを国内株式型が占めた。同期間の各国の株式は、ロシアでは原油先物価格の高騰などにつれて上昇し、ブラジルでは中央銀行の投資促進策が好感され、中国では内需拡大を図る方針決定から政策期待が盛り上がり上昇した。また、日本では安倍新政権の誕生により追加金融緩和期待が高まり、円安が急ピッチに進んだことから上昇するなど、世界全般の株高の動きがファンドのパフォーマンスにも及んだ形となった。

 カテゴリー平均の下位では、「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)」が0.54%の下落となり、「国内債券・中長期債」が0.28%の下落、「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」が0.22%の下落だった。
提供:モーニングスター社
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