最近では、定期的な分配金が期待できるタイプの投資信託が増えています。投資の成果を実感しやすいものとして人気を集めていますが、分配金は必ずもらえるものと思っていませんか?
そもそも、投資信託は定期的に決算を行い、運用して得られた収益やかかった費用などを算定します。決算の結果、その収益の一部を投資家に還元することを「分配」といい、そのとき支払われるお金が「分配金」です。
分配金が支払われるかどうか、もし支払われる場合に金額がいくらになるかは、各投資信託の運用会社が判断しています。運用成果が悪ければ、分配金が出ないこともありますので注意が必要です。なお、こうした分配の考え方は、投資信託の分配方針として投資信託説明書で確認することができます。
分配金の受取方法には2種類あります。分配金が支払われた場合にその都度現金で受け取る「分配金受取型(=一般コース)」と、支払われた分配金を自動的に同じファンドに再投資する「分配金再投資型(=自動けいぞく投資コース)」です。
「分配金再投資型(=自動けいぞく投資コース)」を選択すると、税引後の分配金で再投資するため、現金を受け取る代わりに持っている投資信託の投資口数が増えます。なお、このコースを選択して、分配金をそのまま再投資するときの購入手数料はかかりません。
投資信託によって分配金再投資型がないものや、販売会社によって取り扱ってないところもあります。投資信託を買うときは、分配金の過去の実績(月報や運用報告書で確認できます)やその受取方法について、販売会社や運用会社に確認しておきましょう。
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