8月の投信概況で、株式投信は4カ月連続の純流入超

 投資信託協会が8月の投信概況を発表した。追加型の株式投信は、運用による増加が948億円、設定額から解約額を引いた資金増減額が2902億円増と4カ月連続の純流入超となり、合計で3851億円増の47兆7814億円(前月比0.81%増)となった。
 追加型株式投信の分類別内訳では、投信協会分類の国際株式型が運用では375億円減となったが、資金増減額では849億円増となり、合計で474億円増の5兆3105億円(前月比0.90%増)。国内株式型では運用では629億円増ながらも、資金増減額では120億円減となり、合計は508億円増の3兆7384億円(前月比1.38%増)となっている。
 国内株式型は今年に入り、月ごとの資金増減では2勝6敗と解約額が設定額を上回る月が多い。投資信託協会副会長の乾文男氏は「インデックス型、ETFがともに資金増減で減少となっていることからみても、個人投資家による国内株式投信の戻り売りが続いているようだ。さらに、新興国の株価が堅調なため、新興国の株式型ファンドへ乗り換えた投資家も多いと考えられる」と分析した。
 なお、公社債投信などを含む投信全体では設定額が5兆4470億円、解約・償還額が4兆9179億円で差し引き5290億円の資金純増となり、運用増が952億円あったため、合計で59兆4054億円(前月比1.06%増)となった。
提供:モーニングスター社
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