ETFインタビュー:海外債券ETFを資産運用のコアに=日興アセット・今井氏

 日興アセットマネジメントは30日に、日本を除く先進国の国債を投資対象とした国内初のETF(上場投資信託)「上場インデックスファンド海外債券(Citigroup WGBI)毎月分配型」<1677.T>を東京証券取引所に上場する。同ETFの特徴やターゲットとする投資家層などについて日興アセットマネジメント 商品企画部・ETFセンター長の今井幸英氏に聞いた。

 ――先進国の国債に分散投資するETFを求める声は個人投資家の間で多かったが、今回のETFを上場する理由は何か。
 「当社はこれまで分散投資のツールとして求められるETFを取りそろえてきた。債券は資産運用のコア(中心)となるアセットだ。すでに上場している株式指数連動型などのETFに比べて、リスクを相対的に低く抑えられる債券ETFを提供する必要があると考えた」
 「また、外国債券を組み入れた投資信託が普及する中で、海外債券ETFのニーズもあるとみていた。今回上場するETFが連動する指数『シティグループ 世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)』は年金基金などの機関投資家が外国債券への投資でベンチマークとして利用する代表的な指数だ」

 ――30日に上場するETFは毎月分配型のETFとして国内で初めての商品となる。どのような投資家の利用を想定しているか。
 「このETFはキャピタルゲイン(売却益)に主眼を置いたものではなく、クーポン(利息)収入を重視した商品として位置づけている。毎月分配型の投資信託が定年退職後の投資家に受け入れられており、今回上場するETFもこうした投資家などを視野に入れている。
 「また、当社のETFは機関投資家の保有割合が多く、今回の海外債券ETFについても機関投資家の利用を見込んでいる。機関投資家は上期と下期で運用益を標準化したいというニーズがあるため、分配金が年1度ではなく、毎月支払われるETFはメリットがあると考えられる」

 ――信託報酬は年率0.2625%(税込み)程度と一般的な外債投信に比べて低く抑えられているが、分配金利回りはおおよそどの程度の水準が想定されるか。
 「対象指数の平均クーポンは年換算で4.18%(7月末時点)となっている。信託報酬を差し引いた値は4%弱で、同水準が一つの目安となるだろう。最低購入単位は10口となり、約50万円(30日上場時点)で購入できる見通しだ」
提供:モーニングスター社
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