純資産額2位に「新光USリート」浮上、リート全体では持ちすぎ懸念も

 新光投信の「新光 US−REITオープン」(以下、新光USリート)<2004093002>の純資産額が25日、1兆1651億円に達し、国際投信国際投信投資顧問の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(以下、グロソブ)<1997121801>の1兆1636億円を上回り、国内公募追加型株式投資信託で2位となった。「グロソブ」は1日に、フィデリティ投信の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」(以下、フィデリティ・USハイ)<1998040105>に首位の座を明け渡したばかり。

 米国のリート(不動産投資信託)を主要投資対象とする「新光USリート」は13年2月から資金流入が強まり、同年10月17日に1兆円に到達した。その後もコンスタントに200億円ほどの資金が毎月集まり、14年3月まで14カ月連続で資金流入となっていた。

 「新光USリート」を中心に、リートを主要投資対象とするファンドの純資産総額は3年前比で約2倍、5年前比で約9倍となった。リートの高利回りに注目が集まったためで、公募追加型株式投信(DC、SMA、ETFなど除く)全体でみると、14年3月末時点でのマーケットシェアは17%と、5年前と比べて10ポイント以上もシェアを拡大している。

 一方、世界のリート市場の時価総額の約6割を占める米国では、リートファンドのマーケットシェア(MMF、FOF、ETFなど除く)は1%前後。米国の投資家にとっては、リートはあくまでもオルタナティブ資産(株式、債券といった伝統的な資産の代替資産)としての位置づけで、コア資産ではない。米国のリート市場の時価総額は、株式市場の約50分の1程度にとどまるためだ。日本の投資家はリートファンドを持ちすぎている可能性があり、リートの高利回りだけにとらわれずに、自己の資産内でのシェアを見つめなおしてみる必要がある。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。