日本株に一番強気なのは米国? 日本株ファンド最大の買い手からの資金流入は3月も継続

 米国モーニングスターのグローバルカテゴリー「日本株(Japan Equity)」に属するファンドの月次資金流出入額(推定値)をみると、3月は9.9億ドル(約1022億円)の流入超過となった。1月、2月に続く3カ月連続の流入超過となり、3カ月間の累計額では137億ドルと、集計可能な2007年以降の四半期ベースで過去最高となった2013年4−6月期の227億ドルに次ぐ規模の流入超過額となった。

 国籍別でみると、3月の上位は米国籍の4.3億ドルがトップで、次いで日本籍の3.2億ドル、スイス籍の2.4億ドル。米国では、一部のETFからは資金流出が見られたものの、3月に新規に設定され、実質的な運用はウェリントンが行う日本株のアクティブファンド「Brown Advisory WMC JPN Alpha Opps」が8.5億ドルの資金を集めた。米国では長期の実績を有し、定性評価が高いファンドへと資金が流れる傾向にあるが、米国籍の日本株ファンドはETFを含めても30本に満たないため、新たな選択肢の提供が投資家の資金の呼び水となったようだ。

 ちなみに、2013年の年間の流入額でみても、トップは米国籍の181.3億ドルで、次位が日本籍の133.4億ドルとなっている。日本籍が大きく流出超過となった11月、12月も米国籍は流入超過となっており、米国はファンドを通じての日本株投資に対しては強気な姿勢を継続している。一方で、米国のファンド全体でみた場合の日本株のシェアは0.2%程度にとどまり、消費財などの業種別ファンドと大きな差はない。日本の自動車、電化製品から、クールジャパンと称される食、アニメなどの文化までもが米国では浸透しているものの、日本株に投資対象としての魅力を感じているのは、まだまだ米国人のほんのごく一部に限られている。
提供:モーニングスター社
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