米グローバル・プライベート・エクイティ（ＰＥ）ファンド運用大手リバーサイドカンパニーはこのほど、アジア太平洋地域における２号ファンド（リバーサイド・アジアパシフィック・ファンド２＝ＲＡＦ２）で約２４０億円を集め募集を終了した。これは目論見書の目標額約１５３億円を５７％も上回る。

　ＲＡＦ２はアジア太平洋地域の先進国を対象とし、利息・税金・償却費前利益（ＥＢＩＴＤＡ）約１５億円までを目安とした優良中堅企業のバイアウト投資を行うＰＥファンド。ＲＡＦ２はＲＡＦ１の戦略を踏襲し、成長性の見込まれる優れた中堅企業を選別。経営資源や経営ノウハウを提供、海外展開を支援することで投資先企業の成長・発展を促す成長支援型の投資を実行していく。

　リバーサイドのＣｏ−ＣＥＯ（共同最高経営責任者）を務めるベラ・ジゲシー氏は、「０７年にアジア太平洋で投資を始めたＲＡＦ１は、当時停滞気味だった先進国投資で高い収益性を実現し新しいトレンドを生み出したファンドとなった。その成功モデルをさらに拡大していくことになるＲＡＦ２には大いに期待している」と話す。

　リバーサイドカンパニーは、企業価値約２５５億円までの中堅中小企業投資に特化した世界最大のＰＥ。１９８８年の創業以降、投資案件は３４０社を超え、現在約７０社を保有している。
提供：モーニングスター社