リスクコントロール型ファンドの「コアラップ」、わずか1年9カ月で1000億円の大台突破

 三井住友トラスト・アセットマネジメントの「コア投資戦略ファンド(安定型<2012080701>、成長型<2012080702>、切替型<2013101704>)」(以下、「コアラップ」)の純資産総額が15日、設定から21カ月で1000億円の大台を達成した。「コアラップ」はリスクコントロール型のバランス型ファンド。NISA(少額投資非課税制度)をにらんで、リスクコントロール型のファンドの設定が増えているなか、バランス型ファンドとしては「コアラップ」がいち早く1000億円を突破した。14年4月までの過去21カ月間のうち、13年1月を除く20カ月間で資金流入超と、継続的に投資家の人気を集めている。  「コアラップ」の人気の理由の一つとして、新興国、リート(不動産投資信託)、ヘッジファンドなどの10資産に分散投資し、リスクを抑えたポートフォリオを構築している点が挙げられる。なかでも、ヘッジファンドの比率が高いのが特徴で、14年3月末時点の目標配分比率は、成長型と切替型が35%、安定型が45%となっている。他資産との価格連動性が低いヘッジファンドを活用することで基準価額の変動率を低く抑えることに成功しており、14年4月末までの過去1年間の標準偏差は、「安定型」と「成長型」がいずれもカテゴリー平均を下回っている。  国内では、ヘッジファンドへの投資は一般の投資家にあまり人気がない。14年4月末時点でモーニングスターカテゴリー「ヘッジファンド」に属するファンド(国内公募追加型株式投信<DC、SMA、ETF除く>)の純資産額は960億円にとどまり、1年前からはほぼ半減。国内のバランス型ファンドのうち、ヘッジファンドに分散投資を行うファンドも10本程度しかない。  一方、米モーニングスターカテゴリ―「ヘッジファンド」(オープンエンド型<MMF、ファンドオブファンズ、ETF等除く>)は同月末時点で1300億ドル(約13兆円)と、過去10年間で約4倍に拡大。金融危機の影響を受けて、09年2月にかけて1年間でS&P500指数が4割以上下落するなか、ヘッジファンド(米モーニングスターヘッジファンド指数)は2割以下の下落にとどまったことなどから、ポートフォリオ全体のリスクを抑える投資対象としても、投資家の支持を集めている。日本でも「コアラップ」の人気がさらに高まれば、改めてヘッジファンド、分散投資への注目が高まる可能性がある。 提供:モーニングスター社
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