6月国内公募投信の残高は過去最高、株式投信は07年10月以来の高水準―投信協会概況

 6月の国内公募投信(株式投信と公社債投信の総合計)の純資産額が前月比1兆5444億円増の83兆5640億円となり、リーマン・ショック前の07年10月に記録した82兆1518億円を上回り、過去最高額を更新した。投資信託協会が11日、6月の投信概況として発表した。6月に資金増減は4983億円増と12カ月連続で純資金流入を記録。運用増減も1兆462億円の増加と、いずれも良好だった。

 6月はダウ工業株30種平均が最高値を更新するなど良好な市場環境が続く中、単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は2181億円の純増と、6カ月連続で純資金流入となり、資金が集まりやすい状況が続いている。純資産額は前月比1兆2644億円増の68兆7801億円となり、07年10月以来の高水準を達成した。

 商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減をみると、国内外資産で明暗が分かれた。6月は海外債券や海外不動産投信を中心に純資金流入となったが、その一方で国内株式や国内不動産投資信託などは純資金流出を記録した。6月は日経平均株価が2ヶ月ぶりに1万5000円を回復したが、投信市場への資金流入にはつながらなかったようだ。

 また、株式投信のファンド数合計は前月から29本増加して5011本となり、史上初めて5000本の大台に乗った。もっとも、ファンドの乱立が個人投資家の混乱を招くとの懸念もあり、依然として「量より質」が重要であると言えよう。
提供:モーニングスター社
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