「ラサール グローバルREIT」が純資産額1兆円突破、1兆円ファンド5本の“戦国時代”に

 日興アセットマネジメントの「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」(以下、ラサールREIT)の純資産額が20日に1兆65億円に達した。米国のみのリート(不動産投資信託)に投資するファンドとしては「新光US−REITオープン」(以下、新光US−REIT)がすでに13年10月に1兆円を超えていたが、複数国のリートに分散投資する国際リートとしては初の1兆円突破となる。

 ラサールREITは14年7月末まで19カ月連続で流入超過となっており、この間4100億円以上の資金が集まっている。同ファンドは04年3月に設定されて今年で10周年を迎えた。日興アセットマネジメントがホームページで10周年の特集ページを設けるなど、投資家に情報を提供し続けたことも資金流入を後押しし、節目の年に大台達成となった。

 8月20日時点で、ラサールREITは国内公募追加型株式投資信託(確定拠出年金専用ファンド、ラップ口座専用ファンド、ETFなど除く)全体の純資産額で第5位となっており、8月12日に「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)」に抜かれて第3位から第4位へと順位を落とした「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」との差は700億円を切っている。

 純資産額第2位の新光US−REITと資金流出入額で比較すると、14年5月までの過去1年間の純資金流入額は新光US−REITが4180億円となり、ラサールREITの1654億円を大きく上回った。しかし、14年7月までの直近2カ月間はラサールREITが873億円と新光US−REITの689億円を上回り、逆転している。

 今や純資産額が1兆円を超えるファンドが5本となるなか、第1位の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」と第5位のラサールREITとの差は3200億円程度(8月20日時点)。今後は上位ファンドのランキングの入れ替わりが激しくなる可能性がある。
提供:モーニングスター社
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