バンガードのアジア高配当株ETFが購入可能に、コストは国内籍同種ファンドを大きく下回る

 インデックスファンド運用最大手バンガード・グループの日本法人バンガード・インベストメンツ・ジャパンは26日、香港上場ETF(上場投資信託)「バンガード・FTSE・アジア(除く日本)高配当株ETF」(株式コード3085)について、25日付で金融庁への届け出を完了したと発表した。近日中にSBI証券やマネックス証券、楽天証券などで購入可能になる。

 同ETFは、「FTSEアジアパシフィック(除く日本・オーストラリア・ニュージーランド)ハイディビデンド・イールド・インデックス」への連動を目指しており、日本、オーストラリア、ニュージーランドを除くアジアの先進国市場および新興国市場の高配当株式を投資対象とする。同ETFは14年7月末時点で計10カ国、315銘柄で構成され、株式の平均配当利回りは3.3%。国・地域別組み入れ比率は、中国27.4%、台湾21.3%、香港17.3%、シンガポール10.1%などが上位だ。

 今回のETF取扱開始により、バンガードが日本で提供するETFは計14本となった。香港上場ETFとしては、「バンガード・FTSE・アジア(除く日本)ETF」(株式コード2805)に続き2本目。「バンガード・FTSE・アジア(除く日本)高配当株ETF」のエクスペンスレシオ(日本の信託報酬にほぼ相当するもの)は0.45%となっており、アジアの高配当株に分散投資する国内籍投信の信託報酬等(監査報酬やその他費用など含む、税抜)の平均1.37%を大きく下回る。バンガードはコストを低く抑えた様々なタイプのETFを販売しており、投資家の選択肢が拡大している。

 14年7月末までの過去1年間の米国上場ETFの運用会社別純資金流入額ランキングを見ると、バンガードが583億ドルで第1位となっており、第2位のブラックロックの496億ドルを大幅に上回っている。米国で圧倒的なシェアを誇るバンガードだが、今後、アジア上場のETFにおいてもシェアを高めるか注目される。
提供:モーニングスター社
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