相次ぐニュージーランド債券ファンドの新規設定、オセアニアの主役交代なるか

 野村アセットマネジメントが8月29日に「ニュージーランド債券オープン」を設定した。販売会社は三菱東京UFJ銀行。同ファンドは<為替ヘッジなし>と<為替アクティブヘッジ>のそれぞれに毎月分配型と年2回決算型に分かれており、計4本で販売される。このうちの<為替アクティブヘッジ>とは、為替ヘッジ比率を100%に固定する通常の<為替ヘッジ>とは異なり、為替変動のリスクの高まりなどに応じて為替ヘッジ比率を調整するコースである。

 9月1日時点、国内公募追加型株式投資信託(確定拠出年金専用ファンド、ラップ口座専用ファンド、ETFなど除く)でニュージーランドの債券を主要投資対象とするファンドは11本存在するが、そのうち10本が14年に入ってから設定された。一方で、オーストラリアの債券を主要投資対象とするファンドは2本設定されている。オセアニア地域の債券に投資するファンドといえば、オーストラリア債券のファンドが人気を集めていたが、足元で経済の堅調なニュージーランドが見直されている。

 日銀の量的金融緩和に加え、ECB(欧州中央銀行)のマイナス金利など主要先進国で緩和的な金融政策が導入されるなか、7月にニュージーランド準備銀行(中央銀行)は4回連続の利上げを実施し、NZドルは金利面での魅力が増している。現在の政策金利は3.50%であり、オーストラリアの2.50%よりも高い。今後はニュージーランド債券のファンドの人気が高まる可能性がある。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。