インデックスファンドシリーズ「SMT」の純資産残高が1000億円突破、品ぞろえと低コストが魅力

 三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するインデックスファンドシリーズ「SMTインデックスシリーズ」(以下、SMTシリーズ)の純資産残高が22日、1000億円を突破した。同シリーズは08年1月に6本からスタートし、現在は14本までラインアップを充実させており、低コストのインデックスファンドを幅広くそろえる点が安定的な資金流入につながっている。今年に入ってからは7月末までにシリーズ合計で165億円の純資金流入となり、すでに13年の7億円を大きく上回った。設定来の6年半で資金流出超となったのはわずか4カ月と、市場環境に左右されず資金を集めている。

 SMTシリーズが人気を集める理由の一つは、信託報酬の安さだ。SMTシリーズ14本の信託報酬等(監査報酬やその他費用など含む、税込み)の平均は0.53%。国内公募追加型株式投資信託(確定拠出年金専用ファンド、ラップ口座専用ファンド、ETFなど除く)の信託報酬等と比べると、アクティブファンドの平均1.60%やインデックスファンドの平均0.75%を下回り、高いコスト競争力を誇る。

 SMTシリーズ14本のうち、「SMT TOPIXインデックス・オープン」<2008010903>(信託報酬等・税込み:0.40%)や「SMT ダウ・ジョーンズインデックス・オープン」<2013111903>(同0.54%)など6本は、それぞれが属するモーニングスターカテゴリーのインデックスファンドの中で信託報酬等が最安水準になっている。14年から算出が始まり注目を集めるJPX日経インデックス400に連動する「SMT JPX日経インデックス400・オープン」<2014012104>の信託報酬等(税込み)は0.40%と、相次いで設定されている同種ファンドの中でも最も安い。

 三井住友トラスト・アセットマネジメントは10年、12年の2度にわたりSMTシリーズの信託報酬を引き下げた。米国では純資産残高が増えたファンドの信託報酬の引き下げが行われることが珍しくないが、日本ではまだ少ない。こうした中でコスト引き下げに踏み切った同社の取り組みは個人投資家の間で高く評価された。

 このほかにも、同社のホームページ上では、SMTシリーズの投資シミュレーションツールやファンドのパフォーマンスが比較できるページ、インデックスファンドについてのコラムなどが掲載されており、コスト面以外でも「投資家目線」のサービスが充実している。インデックスファンドは指数への連動を目指すため、ファンド間でリターンの差が付きにくい。SMTシリーズは、インデックスファンドの品ぞろえやコスト、サービスで差別化を図ることにより、投資家の支持を集められることを示す好例と言える。
提供:モーニングスター社
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