日本株ファンドの不人気続く、円安で関心は海外に―8月投信協会概況

 外国為替市場での円安進展を受けて、投信市場で海外資産への注目度が一段と高まっている。投信協会の発表によると、8月の単位型を含む株式投信の純資産額は70兆9978億円と7カ月連続で増加し、7月に続き過去最高を達成したが、こうした投信人気の背景にあるのが海外資産への関心の高まりだ。海外資産に投資するファンドの資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は8月に2313億円の純増と、8カ月連続で純資金流入を記録した。8月は円安・ドル高が進んだことなどから、海外株式や海外債券など海外の全資産が純資金流入となっており、利回り面で従来から人気が高かった海外REIT(不動産投信)以外の資産にも資金が向かっている。

 一方、国内資産に投資するファンドは8月に730億円の純資金流入と、3カ月ぶりに資金流入超に転じたが、流入額は海外資産に投資するファンドの3分の1にとどまる。国内資産の内訳を見ると、複数資産に投資する資産複合が37億円の純資金流出となったほか、国内株式も12億円の純資金流出と振るわなかった。国内株式の純資金流出は3カ月連続。8月は日経平均株価が一時急落して、1万5000円を割り込む場面もあったが、押し目買いの好機と見て投資する動きも限られたようだ。

 なお、公社債投信を含む総合計では、資金増減が6304億円増と14カ月連続で純資金流入となった。純資産額は8542億円増の85兆9080億円と7カ月連続で増加し、3カ月連続で過去最高を更新した。
提供:モーニングスター社
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