米ピムコ、債券王グロース氏退任も「直ちに売る理由なし」

 米債券ファンド最大手PIMCO(ピムコ)は26日、ビル・グロースCIO(最高投資責任者)の退任を発表した。ピムコは米国籍投信(ファンド・オブ・ファンズ、MMF、ETFなど除く)の運用資産額が8月末時点で5045億ドル(約52兆円)と、第4位の運用会社となる。同氏は、「債券王」と称される業界のカリスマ的存在だが、今回、創業者として40年以上けん引してきた会社を退き、今後は移籍先の米大手運用会社「ジャナス・キャピタル・グループ」で債券ファンドの運用に携わる。グロース氏がこれまで運用してきた世界最大の債券ファンド「トータルリターンファンド」については、マーク・キーゼル氏、スコット・マザー氏、ミヒル・ウォラー氏の3人のCIOによる共同運用体制となる。

 米モーニングスターは、複数のファンドで運用体制が変更となることを受けて、現在すべてのピムコ関連ファンドの再評価を進めている。また、グロース氏の移籍に伴って一部の投資家がジャナスへ資金を移し替えると予想するが、ファンドの運用戦略などが急変するわけではないことから、直ちにピムコ関連のファンドを売却する理由は見当たらないと、現時点での見解を示した。日本では、国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ラップ口座専用、ETFなどを除く)のうち8月末時点で89本のピムコ関連ファンドがあり、純資産残高の合計は約1.4兆円となる。
提供:モーニングスター社
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