国内株式ファンド解約に拍車―9月に4981億円資金流出、10年3月以降で最大

 投信市場は全体では資金流入の傾向が継続する中、投資対象資産が国内か海外かによって投資家の人気が分かれる様相が強まっている。投信協会の発表によると、9月の単位型を含む株式投信の資金流入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は、国内株式に投資するファンドが4981億円の純資金流出となり、8月の12億円から純資金流出額が大幅に拡大した。これは投信協会が公表する10年3月以降の新商品分類別内訳のデータでは、国内株式として最大の純資金流出額となる。9月は日経平均株価が4.86%高と大幅に上昇しており、利益確定で解約する動きが目立ったようだ。

 全体では、9月の単位型を含む株式投信の純資産額は71兆7446億円と8カ月連続で増加し、3カ月連続で過去最高を更新した。純資金流入額は3388億円となり、9カ月連続の資金流入超となった。

 投資対象別で見ると、海外資産に投資するファンドが9月に3446億円の純資金流入と、9カ月連続で資金流入超を記録した。一方、国内資産に投資するファンドは9月に3684億円の純資金流出となり、8月の資金流入超から資金流出超に転じた。国内債券や国内不動産投信などは純資金流入となったが、大幅な純資金流出となった国内株式が足を引っ張った格好だ。

 なお、公社債投信を含む総合計では、8005億円の純資金流入と15カ月連続で資金流入超となった。純資産額は1兆2084億円増の87兆1164億円と8カ月連続で増加し、4カ月連続で過去最高を更新した。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。