バンガードが米国上場ETF3本を販売開始、コストは平均の半分以下

 インデックスファンド運用最大手バンガード・グループの日本法人バンガード・インベストメンツ・ジャパンは16日、米国上場のETF(上場投資信託)3本を新たに国内証券会社で販売すると発表した。17日からSBI証券、マネックス証券、楽天証券などで購入可能となる。個人投資家が国内で購入可能なバンガードのETFは、香港籍ETF2本も含めて合計17本となる。

 同社が提供を開始するETFは、米国の大型割安株に投資する「バンガード・米国バリューETF(VTV)」、米国の大型成長株に投資する「バンガード・米国グロースETF(VUG)」、米国以外の主要な債券市場全体へ幅広く分散投資する「バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり)(BNDX)」の3本。

 バンガードのETFは、日本の信託報酬に相当する「エクスペンス・レシオ(経費率)」が非常に低い点が特徴だ。同社によると、今回購入可能になる3本もエクスペンス・レシオはVTVが0.09%(米国籍の同種ETF平均は0.30%)、VUGが0.09%(同0.75%)、BNDXが0.20%(同0.43%)と、いずれも同種ETF平均の2分の1以下に抑えられている。

 日本国内では、国内上場ETFの純資産残高が14年9月末までの過去3年間で約3.7倍に急拡大するなど、低コストで運用が可能なETFに対する投資家の関心は高い。足元では円高が進行しているものの、日銀の金融緩和を背景に中長期的には円安傾向が続くとの見方が強い。円安の恩恵を受けるには米ドル建ての海外ETFが有効な投資手段となるため、今回の取扱商品の拡大は投資家にとって朗報だろう。
提供:モーニングスター社
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