日興AMの「ブラジル株式ファンド」、純資産総額は94億円超まで拡大(1)

 日興アセットマネジメントの「ブラジル株式ファンド」(追加型/海外/株式)<2008061601>は、2008年6月に運用を開始したブラジル株式に投資するファンドとなる。2008年末の世界的な金融危機では他の海外市場と同様にブラジル株式も大きく下落したが、その後の回復は目覚ましく、新興国の中でも大きな注目を集めている。特に直近では、2016年の夏季五輪の開催地に決定したことで、投資家の関心もこれまで以上に高まっている。「ブラジル株式ファンド」の純資産総額も一時30億円を切る水準だったものの、10月27日時点での純資産総額は94億2000万円に到達。直近では、新規資金の流入の動きも出ているようだ。販売会社は、三井住友銀行、SMBCフレンド証券、関西アーバン銀行、秋田銀行。年2回(5月15日、11月15日)決算。

 「ブラジル株式ファンド」は、ブラジルの上場株式を主な投資対象とする。サンパウロ証券取引所の上場銘柄で構成されるボベスパ指数(円換算ベース)を参考指標とし、これを上回る投資成果を目指す。ボベスパ指数はブラジル株式市場の値動きを示す指数として一般的なもの。特に時価総額の大きなペトロブラス(ブラジル石油公社)、ヴァーレの構成比率が10%超と大きく、これらの銘柄の影響を大きく受けるという特徴を持つ。

 一方、株式投資やポートフォリオ構築にあたっては、ブラジル大手銀行のイタウ・ウニバンコ銀行グループの運用部門であるイタウ・アセットマネジメント(以下、イタウ社)からの助言を受け、日興アセットマネジメント・グループのアメリカ拠点である日興アセットマネジメント アメリカズ・インクが銘柄選定を行う。イタウ・ウニバンコ銀行グループはブラジル国内外に豊富なネットワークを有しており、イタウ社自身も44人のファンドマネジャー、24人のアナリストと豊かな運用資源を持つ。うち、ブラジル株式運用チームは計29人となっており、ボトムアップでの銘柄選別につなげている。一方、日興アセットマネジメント アメリカズ・インクはマクロ分析や経済情勢の分析などを行っており、互いの情報を積極的に交換し、組み入れを行う。

 投資ユニバースは、ブラジルの上場全銘柄400銘柄から、資産配分やセクター配分、収益性や成長性などを勘案し、ポートフォリオを構築。9月末時点での組み入れ銘柄数は、55銘柄まで絞り込んでいる。組み入れ1位はペトロブラスで16.93%、2位はヴァーレで9.75%と、指数で上位に入る銘柄が入っている。一方、セクター別の組み入れ上位は石油・ガスが20.2%、鉱業が15.6%、銀行13.9%、鉄鋼12.0%、電力5.7%となっている(2009年9月末時点)。
提供:モーニングスター社
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