ETFが初の残高10兆円突破、低コストで人気高まる―14年12月の投信協会概況

 16日に発表された投信協会の統計によると、14年12月にETFは6278億円の流入超過となり、純資産総額は10兆6161億円と、10兆円の大台を突破した。ETFは信託報酬等(税込み)の平均値が0.47%と国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向け、ファンドラップ向け、ETF等は除く)の平均値1.54%と比べてコストが低く、注目度が高まりつつある。

 14年12月の単位型を含む株式投信の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は、1兆3965億円の純資金流入と、07年8月以来7年4カ月ぶりの高水準となった。株式投信のうち、国内株式に投資するファンドは6296億円の純資金流入となり、2カ月ぶりの流入超過となった。11月には日経平均株価が6.37%と大幅上昇したことで利益確定の売りが拡大し10年3月以降で最大となる1兆3320億円の純資金流出となっていた。12月は一転して流入超過となり、衆院総選挙の与党圧勝でアベノミクスが信認されたなかで、投資家の買い意欲の強さが示された。一方で、海外債券に投資するファンドは純資金流出が637億円と2カ月連続で流出超過となった。ロシア・ルーブルの急落を受けてリスク回避の動きが強まるなか、新興国などに投資する債券ファンドが解約されたようだ。

 なお、12月の公社債投信を含む公募投信の資金流出入は1兆2689億円の純資金流入となり、5カ月ぶりに月間で1兆円を超える規模となった。純資産総額は93兆5045億円と6カ月連続で過去最高を更新。14年は年間で合計6兆8483億円が純流入したことになる。
提供:モーニングスター社
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