新興国株式と新興国の現地通貨建てソブリン債に投資――「JPM新興国毎月決算ファンド」(2)

 JPモルガン・アセット・マネジメントは10月30日、新興国株式と新興国の現地通貨建てソブリン債に投資する「JPM新興国毎月決算ファンド(愛称=あいのり)」<2009103009>の設定・運用を開始した。
 JPモルガンAMによれば、現在、世界のGDP(国内総生産)に占めるBRICS5(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の比率は、2008年末現在で約15.1%まで拡大するなど、先進国と比較した場合の高成長が成し遂げられる一方で、株式市場でみると時価総額ベースでは約5.4%にとどまっており、今後のさらなる拡大が期待されているという。

 同ファンドでは、新興国の中でも特に高成長が期待できるBRICS5の株式に投資することで、高成長の恩恵を受けることを狙う。一方、新興国債券については、過去には信用懸念が高まる場面があったが、ここ数年間での高成長を経て信用格付けが向上。対外債務もおおむねGDPの30%未満にとどまるなど新興国の財務体質は改善されている。投資家の関心を集めている新興国の現地通貨建てソブリン債券に投資することで安定的な毎月分配の原資の獲得を狙う。加えて、BRICS5株式への投資を行うことにより、高い経済成長期待を背景とした高いキャピタル・ゲインを獲得することも狙う。
 一方、新興国債券にBRICS5の株式を組み合わせて投資することにより、新興国債券のみに投資する場合と比較して投資効率の向上が図られることも、同ファンドの利点としてある。
 また、投資家がすでに保有しているとみられる先進国債券や株式などの資産と組み合わせても、投資効率の向上につながるとの見方だ。また、将来的に予想される新興国の利上げ局面においては、一般的に景気の強さに焦点が当たって利上げの局面では株式の大きな上昇が期待できるとの観点から、「新興国株式を組み入れていることの強みを発揮できる可能性がある」(同)という。

主な購入費用など
 申込単位、コース:分配金再投資コースのみ、1万円以上1円単位
 申込手数料(上限、税込み):3.15%
 信託報酬率(年、税込み):1.8501%
 信託財産留保額:0.1%
提供:モーニングスター社
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