国内投信は3カ月連続の純資金流入、海外資産中心に毎月分配が根強い人気―2月推計資金流出入
<第1位の「国際株式型」など、上位3分類の顔ぶれ変わらず>
モーニングスターの独自推計によると、国内追加型株式投信(ETF除く)は2月に5594億円の純資金流入と、3カ月連続の純資金流入となった。1兆円を超える純資金流入額となった1月からは鈍化したものの、海外資産に投資するファンドを中心に、資金流入基調は依然として強い。また、ラップ口座専用ファンドは2144億円の純資金流入と、3カ月連続で2000億円台の純資金流入額を記録しており、高水準の流入が続いている。
国内投信における純資金流出入額をモーニングスター大分類別で見ると、流入額上位は、第1位が「国際株式型」で2261億円、第2位が「国際REIT型」で1677億円、第3位は「国際債券型」で1483億円となっており、順位は1月から変わらずとなった。人気の中心は毎月分配型ファンドだ。上位3つの大分類に属するファンドの純資金流入額は合計で5421億円となるが、このうち毎月分配型ファンドの純資金流入額は4790億円と約9割を占める。世界的な低金利環境が続くなか、利回りを求めた投資家の資金が毎月分配型ファンドに向かっている。
<純資金流入トップは「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」、REITは国内外問わず人気>
純資金流出入額をモーニングスターカテゴリー別でみると、流入額上位は、第1位が「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」で966億円、第2位が「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」で934億円、第3位が「国内債券・中長期債」で777億円となっている。「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」は3カ月連続の純資金流入となった。純資金流入額は2014年09月以来5カ月ぶりの高水準。REITは、同カテゴリー以外にも第5位が「国内REIT」、第6位が「国際REIT・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」と、国内、海外を問わず資金を集めている。
一方、純資金流出額上位は、第1位が「国内大型グロース」で1182億円、第2位が「株式ブル型」で905億円、第3位が「国内大型ブレンド」で607億円となった。国内株式は、2月に日経平均株価が対前月で6.36%上昇と騰勢を強めるなか、利益を確定する動きが出やすかったとみられる。実際、日経平均株価連動型ファンドは2月に1259億円の純資金流出となっている。
<個別ファンドは新規設定のJPX日経インデックス400関連が人気、流出上位には「株式ブル型」>
個別ファンドの純資金流出入額を見ると、流入額上位は、第1位が「アジア・オセアニア好配当成長株(毎月)」<2005102701>で473億円、第2位が2月に新規設定された「国内株式SMTBセレクション(SMA専用)」<2015020602>で468億円、第3位が「野村 G高配当株プレミアム(通貨)毎月」<2011111802>で446億円となった。100億円以上流入した2月の新規設定ファンドとしては「国内株式SMTBセレクション(SMA専用)」の他に、「JPX日経400アクティブ・プレミアム(毎月)」<2015021205>、「繰償 JPX日経400アクティブF米ドル投資」<2015021206>などがあり、JPX日経インデックス400関連が目立った。
一方、個別ファンドの流出額上位は、第1位が「野村 ハイパーブル・ベア4(ブル4)」<2014022801>で393億円、第2位が「ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎」<2010102802>で300億円、第3位が「ブル2.5倍日本株ポートフォリオIII」<2012111502>で264億円となった。第1位と第3位はいずれも国内株式の2.5倍の値動きを目指す「株式ブル型」ファンドだが、国内株式の上昇を受けて一段高を狙う動きよりも、利益確定で売却する動きが優勢となった。純資金流出額上位10本のうち4本は日経平均株価連動型ファンドとなっており、国内株式ファンドについては依然として個人投資家の“逆張り”傾向が見られる。
提供:モーニングスター社
モーニングスターの独自推計によると、国内追加型株式投信(ETF除く)は2月に5594億円の純資金流入と、3カ月連続の純資金流入となった。1兆円を超える純資金流入額となった1月からは鈍化したものの、海外資産に投資するファンドを中心に、資金流入基調は依然として強い。また、ラップ口座専用ファンドは2144億円の純資金流入と、3カ月連続で2000億円台の純資金流入額を記録しており、高水準の流入が続いている。
国内投信における純資金流出入額をモーニングスター大分類別で見ると、流入額上位は、第1位が「国際株式型」で2261億円、第2位が「国際REIT型」で1677億円、第3位は「国際債券型」で1483億円となっており、順位は1月から変わらずとなった。人気の中心は毎月分配型ファンドだ。上位3つの大分類に属するファンドの純資金流入額は合計で5421億円となるが、このうち毎月分配型ファンドの純資金流入額は4790億円と約9割を占める。世界的な低金利環境が続くなか、利回りを求めた投資家の資金が毎月分配型ファンドに向かっている。
<純資金流入トップは「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」、REITは国内外問わず人気>
純資金流出入額をモーニングスターカテゴリー別でみると、流入額上位は、第1位が「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」で966億円、第2位が「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」で934億円、第3位が「国内債券・中長期債」で777億円となっている。「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」は3カ月連続の純資金流入となった。純資金流入額は2014年09月以来5カ月ぶりの高水準。REITは、同カテゴリー以外にも第5位が「国内REIT」、第6位が「国際REIT・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」と、国内、海外を問わず資金を集めている。
一方、純資金流出額上位は、第1位が「国内大型グロース」で1182億円、第2位が「株式ブル型」で905億円、第3位が「国内大型ブレンド」で607億円となった。国内株式は、2月に日経平均株価が対前月で6.36%上昇と騰勢を強めるなか、利益を確定する動きが出やすかったとみられる。実際、日経平均株価連動型ファンドは2月に1259億円の純資金流出となっている。
<個別ファンドは新規設定のJPX日経インデックス400関連が人気、流出上位には「株式ブル型」>
個別ファンドの純資金流出入額を見ると、流入額上位は、第1位が「アジア・オセアニア好配当成長株(毎月)」<2005102701>で473億円、第2位が2月に新規設定された「国内株式SMTBセレクション(SMA専用)」<2015020602>で468億円、第3位が「野村 G高配当株プレミアム(通貨)毎月」<2011111802>で446億円となった。100億円以上流入した2月の新規設定ファンドとしては「国内株式SMTBセレクション(SMA専用)」の他に、「JPX日経400アクティブ・プレミアム(毎月)」<2015021205>、「繰償 JPX日経400アクティブF米ドル投資」<2015021206>などがあり、JPX日経インデックス400関連が目立った。
一方、個別ファンドの流出額上位は、第1位が「野村 ハイパーブル・ベア4(ブル4)」<2014022801>で393億円、第2位が「ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎」<2010102802>で300億円、第3位が「ブル2.5倍日本株ポートフォリオIII」<2012111502>で264億円となった。第1位と第3位はいずれも国内株式の2.5倍の値動きを目指す「株式ブル型」ファンドだが、国内株式の上昇を受けて一段高を狙う動きよりも、利益確定で売却する動きが優勢となった。純資金流出額上位10本のうち4本は日経平均株価連動型ファンドとなっており、国内株式ファンドについては依然として個人投資家の“逆張り”傾向が見られる。
提供:モーニングスター社