完全復活? 2月の米国籍ハイイールド債券は史上4番目の資金流入規模に

 2月の米国籍オープンエンドファンドのカテゴリー別純資金流入(流入超過)額ランキング(推計値・ETF含む、MMF、ファンド・オブ・ファンズ除く)をみると、第1位は「ハイイールド債券」の96億ドル(約1兆1000億円)となり、第2位の「中期債」の89億ドル、第3位の「海外株式大型ブレンド」の65億ドルを上回った。集計可能な93年以降で、「ハイイールド債券」の月間の流入超過額が100億ドルを超えたのは99年1月、11年10月、12年1月の3度しかなく、2月はそれらに次ぐ史上4番目の規模となった。

 「ハイイールド債券」のファンド別の純資金流入額ランキングでは、第1位は「iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF」の24億ドルで、純資産額は前月末比で18%増加。第2位はアクティブファンドの「ブラックロック ハイイールド債券ポートフォリオ」の15億ドル、第3位は「SPDR バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF」の11億ドルとなり、ETFへの資金流入が目立つ。

 昨年7月には、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の市場の過熱感を指摘する発言などが契機となり、「ハイイールド債券」は月間で112億ドルの流出超過と、史上3番目の規模の大幅流出を記録。同月も含めて4カ月連続の流出超過となったほか、12月も95億ドルの流出超過となり、年間でも160億ドルの流出超過となっていた。ただし、今年に入ると1月は35億ドルの流入超過となっており、昨年の流出傾向に歯止めがかかるか、注目されている。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。