１２日に発表された投信協会の統計によると、２月の単位型を含む株式投信の純資産総額は前月比１兆５８１０億円増の７９兆２５３７億円と８カ月連続で過去最高を更新し、８０兆円の大台に迫った。資金流出入（設定から解約・償還を差し引いた増減）は、７２７３億円の純資金流入と３カ月連続の流入超を記録。１兆円以上の流入超となった１月より鈍化したものの、高水準の資金流入が続いている。

　世界的に市場環境が良好なことから海外資産に投資するファンドの買いが継続している。株式投信のうち、海外株式に投資するファンドの純資金流出入は１７１１億円の純資金流入と、９カ月連続の流入超過。また、海外債券に投資するファンドが１０６０億円の純資金流入と、２カ月連続で流入超過となった。

　一方、国内株式に投資するファンドの資金流出入は、１６６５億円の純資金流出と、３カ月ぶりに流出超過となった。日経平均株価が前月末比で６．３６％と大幅上昇したことで、利益確定売りが拡大した。

　なお、公社債投信を含む公募投信の資金流出入は９９４３億円の純資金流入となった。純資産総額は９５兆８５７０億円と８カ月連続で過去最高を更新している。
提供：モーニングスター社