投資協会が10月の投信概況を発表、投信全体では2カ月ぶりのプラスで60兆円乗せ

 投資信託協会が10月の投信概況を発表した。投信の総合計では、資金増減額が3143億円のプラスと7カ月連続の資金純増となり、運用増減が4223億円のプラスとなった。10月末の純資産は2カ月ぶりの7366億円増の60兆1221億円、2008年9月以来の60兆円台に乗せた。
 株式投信においては、設定額が2兆1810億円、解約が1兆7732億円、償還額が189億円となり、資金増減額では差し引き3888億円の純増となった。運用増減では4215億円のプラスとなり。残高は前月比1.7%増の48兆8598億円となった。
 内訳では、ファンドオブファンズが資金増減額で4449億円の純増となった。ファンドオブファンズには、10月に新規設定された「SMBC・日興ニューワールド債券ファンド」シリーズや、「野村 北米REIT投信(通貨選択型)」シリーズなどの「通貨選択型」ファンドが含まれる。上記の通貨選択型ファンドの中でも「野村 北米REIT投信(レアルコース)毎月」<2009102103>が10月末時点で純資産額1891億円、「SMBC・日興ニューワールド債券(レアル)」<200910300D>が同956億円と、ブラジル・レアルで為替ヘッジを行うファンドが人気を集め、大型設定になったことによるもの。

 一方、国内株式型は472億円の資金純減、630億円の運用減となり、5カ月連続の資金流出となった。残高は3兆4355億円。「円高水準が継続していることに加え、10月中旬の一時的な株価上昇局面に利益確定売りが出たと思われる」(投資信託協会)という。
提供:モーニングスター社
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