株式投信の純資産総額が80兆円突破、インデックスは25%を占める=3月の投信協会概況
13日に発表された投信協会の統計によると、3月の単位型を含む株式投信の純資産総額は80兆2795億円と大台を突破した。資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆5890億円の流入超過となり、07年6月以来、7年9カ月ぶりの水準となった。また、株式投信のうちインデックスファンドの純資産総額が20兆856億円と、25%を占めた。
投資環境が改善するなか、投資家によるファンド買い付けの需要が高まっている。国内株式に投資するファンドの資金流出入は、4499億円の流入超過となった。2月は日経平均株価が大幅上昇したことで高値警戒感による利益確定売りが拡大、1665億円の流出超過となった。しかし、3月も日経平均株価が対前月末比で2.18%上昇したことで堅調さが確認できたことから投資家の資金が回帰した。また、海外資産に対する需要も強い。海外株式に投資するファンドは2227億円の流入超過、海外REITに投資するファンドは1498億円の流入超過となり、それぞれ2年ぶり、3年8カ月ぶりの水準となった。
なお、公社債投信を含む公募投信の資金流出入は1兆7337億円の純資金流入となった。純資産総額は97兆276億円と10カ月連続で過去最高を更新している。
提供:モーニングスター社