3月の欧州市場、バランス型ファンドに資金集中、投資家のリスク分散強まる
欧州投信市場でバランス型ファンドへの資金流入が鮮明になっている。欧州籍オープンエンドファンド(ETF含む、MMF、ファンド・オブ・ファンズ除く)の欧州モーニングスターカテゴリー別の純資金流出入をみると、15年3月は「コーシャス・アロケーション・グローバル(EUR CAUTIOUS ALLOCATION−GLOBAL)」が45億ユーロ(約5770億円)の流入超過で第1位となっており、データが確認できる07年1月以降で過去最大を記録した。同カテゴリーは、投資対象地域が世界全体に分散され、株式の組み入れ比率の上限を35%までに抑えたバランス型ファンドである。
一方で、純資金流出入でワースト1位となった「米国大型ブレンド株(US Large−Cap Blend Equity)」は29億ユーロ(約2891億円)の流出超過と、データが確認できる07年1月以降で過去最大となった。米国とドイツで株価が過去最高値圏の水準で推移しており、高値警戒感から資金の一部がリスクを分散したバランス型ファンドに流れていると考えられる。
提供:モーニングスター社
一方で、純資金流出入でワースト1位となった「米国大型ブレンド株(US Large−Cap Blend Equity)」は29億ユーロ(約2891億円)の流出超過と、データが確認できる07年1月以降で過去最大となった。米国とドイツで株価が過去最高値圏の水準で推移しており、高値警戒感から資金の一部がリスクを分散したバランス型ファンドに流れていると考えられる。
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