国内株式に25カ月ぶりの純資金流入規模―6月の投信協会概況

 13日に発表された投信協会の統計によると、6月の単位型を含む株式投信の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆4362億円の純資金流入と、7カ月連続の流入超過を記録した。一方で、国内外の株式市場が軟調に推移したことで、運用増減は2兆7901億円減となった。純資産額は、83兆1244億円と、11カ月連続で過去最高を更新した5月から1兆3539億円減少した。

 株式投信の商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減をみると、6月は幅広い分類で純資金流入となり、特に、国内株式に投資するファンドの純資金流入が7325億円と13年5月以来、25カ月ぶりの規模となった。日経平均株価が月間で−1.59%と、6カ月ぶりに下落したことで、下値を拾う動きが広がった。海外株式に投資するファンドの純資金流出入は1310億円と、13カ月連続の流入超過を記録した。また、海外REIT(不動産投資信託)に投資するファンドと海外債券に投資するファンドの純資金流出入も1246億円、118億円と、それぞれ7カ月、6カ月連続の流入超過を記録した。

 なお、公社債投信を含む公募投信の総合計の純資産額は100兆8628億円と5月から1兆5946億円減少した。前月まで12カ月連続で過去最高を更新していたが、6月で記録が途絶える結果となった。純資金流入は1兆1958億円と、24カ月連続の流入超過を継続している。
提供:モーニングスター社
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