国内株式に1兆円超流入、10年3月以降で最高―7月の投信協会概況

 13日に発表された投信協会の統計によると、7月の単位型を含む株式投信の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆4889億円の純資金流入と、8カ月連続の流入超過となった。純資産額は、前月比1兆1671億円増の84兆2915億円と、過去最高水準で推移している。

 株式投信の商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減をみると、7月は国内株式に投資するファンドの純資金流入が1兆1578億円と、同基準で公表されている10年3月以降では最高を記録した。けん引役となったのが株価指数への連動を目指すインデックスファンドだ。日経平均株価に連動するインデックスファンド(ETF含む)の純資金流入は4025億円となり、こちらも10年3月以降では最高となっている。TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックスファンドも純資金流入が1941億円と、高水準の資金を集めた。7月の国内株式市場はギリシャ問題に左右され、日経平均株価は一時2万円の大台を割り込んだ後、2万800円台まで大幅に反発。株価の値下がりを投資機会とみた資金が流入したとみられる。

 なお、公社債投信を含む公募投信の総合計の純資産額は前月比5940億円増の101兆4569億円となった。純資金流入は9158億円と、25カ月連続の流入超過を継続している。
提供:モーニングスター社
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