8月の投信概況:世界株安で株式投信残高4兆円急減、リーマン・ショック以来の大きさ=投信協会

 11日に発表された投資信託協会の統計によると、8月末における単位型を含む株式投信の純資産総額は80兆975億円と、前月から4兆1940億円減少した。減少額はリーマン・ショック直後の08年10月に記録した10兆6802億円以来の大きさとなる。中国の景気減速懸念を背景とした世界同時株安が影響した。一方、8月の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆4778億円の流入超過と、9カ月連続の流入超となった。

 8月は世界経済の減速懸念から国内外の株式市場が急落する場面も見られたが、少なくとも投資信託への資金流出入状況からは投資家の過度な悲観は見られない。株式投信の新商品分類別で見ると、国内株式に投資するファンドの資金流出入は、1兆511億円の流入超過と、6カ月連続の流入超となった。また、海外株式に投資するファンドは983億円の流入超過、海外REITに投資するファンドは663億円の流入超過となる一方で、海外債券に投資するファンドは1112億円の流出超過となっている。世界同時株安でリスク回避となるどころか、株式やREITなどリスクが高めの資産に資金が向かっている状況だ。

 なお、公社債投信を含む公募投信の資金流出入は8537億円の流入超過と、26カ月連続で流入超となったものの、世界同時株安による資産の目減りで純資産総額は前月比4兆8181億円減少し、4カ月ぶりに100兆円の大台を割り込んだ。
提供:モーニングスター社
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