9月の投信概況:株式投信は7カ月ぶりの80兆円割れも、国内株式に過去最高の流入=投信協会
14日に発表された投資信託協会の統計によると、9月末における単位型を含む株式投信の純資産総額は77兆807億円と、前月から3兆168億円減少し、7カ月ぶりに80兆円を割り込んだ。一方、9月の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆5403億円の流入超過と、10カ月連続の純資金流入となった。
株式投信の新商品分類別で見ると、9月は国内資産のすべてで純資金流入となった。特に国内株式に投資するファンドが、1兆3276億円の流入超過と、公表されている10年3月以降で過去最高を記録した。なかでも株価指数への連動を目指すインデックスファンド(ETF含む)が資金流入をけん引しており、TOPIX(東証株価指数)連動型は、4483億円の流入超過と、2年4カ月ぶりの高水準となった。9月はTOPIXが8.19%安と8月に続き大幅に下落するなか、逆張り狙いの資金が流入したとみられる。
一方、海外資産に投資するファンドは195億円の流出超過と、10カ月ぶりに純資金流出となった。海外株式に投資するファンドは481億円の流入超過、海外REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは950億円の流入超過となる一方で、海外債券に投資するファンドは1060億円の流出超過となった。米国の利上げが先送りされたことで、株式やREITなどのリスク商品に資金が向かう一方で、依然として同国の金利動向が不透明なことから海外債券が敬遠されている状況だ。
なお、公社債投信を含む公募投信は9857億円の流入超過と、27カ月連続で純資金流入となったものの、運用収益悪化による資産の目減りで純資産総額は前月比3兆5715億円減少し、93兆円台まで落ち込んだ。
提供:モーニングスター社
株式投信の新商品分類別で見ると、9月は国内資産のすべてで純資金流入となった。特に国内株式に投資するファンドが、1兆3276億円の流入超過と、公表されている10年3月以降で過去最高を記録した。なかでも株価指数への連動を目指すインデックスファンド(ETF含む)が資金流入をけん引しており、TOPIX(東証株価指数)連動型は、4483億円の流入超過と、2年4カ月ぶりの高水準となった。9月はTOPIXが8.19%安と8月に続き大幅に下落するなか、逆張り狙いの資金が流入したとみられる。
一方、海外資産に投資するファンドは195億円の流出超過と、10カ月ぶりに純資金流出となった。海外株式に投資するファンドは481億円の流入超過、海外REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは950億円の流入超過となる一方で、海外債券に投資するファンドは1060億円の流出超過となった。米国の利上げが先送りされたことで、株式やREITなどのリスク商品に資金が向かう一方で、依然として同国の金利動向が不透明なことから海外債券が敬遠されている状況だ。
なお、公社債投信を含む公募投信は9857億円の流入超過と、27カ月連続で純資金流入となったものの、運用収益悪化による資産の目減りで純資産総額は前月比3兆5715億円減少し、93兆円台まで落ち込んだ。
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