SMBC信託銀行、“日本初”の米ドル建てラップ型外国投信販売―「攻め」と「守り」無料でスイッチング

 SMBC信託銀行では“ラップ型”の追加型外国投信を11月18日から販売する。販売を開始するのは12月4日に新規設定される米ドル建てケイマン籍ファンド「プレミアム・ファンズ ウェルス・コアポートフォリオ コンサバティブ型(米ドル建て)/グロース型(米ドル建て)」。積極的にリターンを狙う「攻め」のグロース型とリスクを抑えた「守り」のコンサバティブ型の2タイプがあり、これらは手数料なしでスイッチングができる。現存する米ドル建て外国投信としては手数料なしでスイッチングができる日本初(注1)のラップ型ファンドとなる。

 当ファンドの運用はゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント・インターナショナルのマルチ・アセット専用チームが担当する。先進国や新興国の株式・債券に加えて、ハイ・イールド債券、REIT(不動産投資信託)など幅広い資産に分散投資するほか、機動的な資産配分の変更により相場の変動に対応する。

 投資先である同社のルクセンブルク籍ファンド(米ドル建て)を見ると、15年9月末時点の過去1年間のトータルリターンは、グロース型がマイナス3.77%、コンサバティブ型がマイナス1.31%と、8月に世界同時株安が起こるなかでも小幅なマイナスにとどめた。モーニングスターカテゴリー平均と比較しても、グロース型は「アグレッシブアロケーション」を2.14%、コンサバティブ型は「コーシャスアロケーション」を2.03%いずれも上回っており、今回の新設ファンドでも良好なパフォーマンスが再現されるか注目だ。

 足元では、中国経済の減速や米利上げへの警戒感で投資家がリスクを分散する動きからバランス型ファンドへ安定的な資金流入が見られる。モーニングスターの調べによると、9月末時点で国内籍ラップ型ファンド(注2)の純資産残高は8992億円にのぼり、過去1年間で3.6倍に急増した。外国投信においても、今回の「プレミアム・ファンズ ウェルス・コアポートフォリオ」のようにグローバルな分散投資が可能なラップ型ファンドは、投資家にとって有効な選択肢の1つとなりそうだ。

 SMBC信託銀行は11月1日に、シティバンク銀行のリテールバンク事業を統合し、同事業を新ブランド「PRESTIA(プレスティア)」として新たにスタートした。プレスティアブランドの下、世界中から厳選した投信を提供していく考えだ。世界の幅広い資産に分散投資が可能な今回の外国投信の投入は、グローバルな商品選定という強みを活かすことにより他社との差別化を図る狙いがある。今後も外国投信のさらなるラインアップ拡充が注目される。

 (*1)現存する外国投信が対象
 (*2)国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けおよびラップ口座専用、ETF等除く)のうち、ファンド名または愛称に「ラップ」が含まれるファンド
提供:モーニングスター社
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