10月の投信概況:株式投信は80兆円回復も、国内株式は8カ月ぶりに流出超過=投信協会

 13日に発表された投資信託協会の統計によると、10月末における単位型を含む株式投信の純資産総額は81兆9881億円と、前月から4兆9074億円増加し、2カ月ぶりに80兆円を回復した。一方、10月の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1103億円の流入超過と、11カ月連続の純資金流入となったものの、純資金流入額は年初来で最も低い水準にとどまった。

 株式投信の新商品分類別で見ると、10月は国内資産に投資するファンドは393億円の流入超過と、11カ月連続の純資金流入となったものの、国内株式に投資するファンドに限れば、641億円の流出超過と、8カ月ぶりに純資金流出となった。なかでもTOPIX(東証株価指数)への連動を目指すインデックスファンド(ETF含む)は1959億円の流出超過と、11カ月ぶりの純資金流出となった。前月までは、8−9月の株安を受けた逆張り狙いの資金が流入していたが、10月はTOPIXが10.42%高となったことで、投資家の利益確定の動きが加速したと見られる。

 一方、海外資産に投資するファンドは304億円の流出超過と、2カ月連続で純資金流出となった。海外株式に投資するファンドは342億円、海外REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは684億円の流入超過と、それぞれ17カ月、11カ月連続の純資金流入となった。一方で、海外債券に投資するファンドは1039億円の流出超過と、4カ月連続の純資金流出となった。米国では、10月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが先送りされたものの、12月の利上げ観測が高まっていることを背景に海外債券が敬遠されている状況だ。

 なお、公社債投信を含む公募投信は1687億円の流入超過と、28カ月連続で純資金流入となった。純資産総額は前月比4兆9659億円増加し、98兆331億円となった。
提供:モーニングスター社
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