バンガードがマネックスなどと強力タッグ―世界ナンバーワンの運用会社が参画するラップ口座サービス

 ネット証券大手の「マネックスグループ」、クレジットカード大手「クレディセゾン」、世界第1位の公募投信残高を誇る「バンガード」の3社は30日、共同で投資一任運用会社を設立し、16年春からラップ口座のサービスを開始することを明らかにした。新会社の名称は「マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社」で、社長にはマネックスグループの相川浩氏が就任する。

 米モーニングスターによると、バンガードは15年10月末時点で公募投信(ETF含む、MMF、ファンドオブファンズによる重複除く)の純資産残高が約3兆ドル(約360兆円)と世界第1位。同月末時点における年初来の純資金流出入(推計値)でも2052億ドル(約24.6兆円)で第1位となっている。また、モーニングスターの調べによると、11月末時点におけるマネックス証券の投資信託取り扱い本数は830本と、ネット証券ではSBI証券、楽天証券に次ぐ品ぞろえを誇る。

 日本投資顧問業協会の調べによると6月末時点における国内のラップ口座契約件数は36万9673件、契約残高は4兆7541億円(1件当たりの契約残高は約1286万円)にのぼり、過去1年間で件数、残高ともに3倍近くに急増している。一方で、組み入れたファンドの信託報酬や投資顧問報酬を合わせると純資産残高に対して年間2%前後年間の保有コストがかかるのが一般的で、コストの高さを指摘する声も多い。

 新会社でのサービス内容や手数料等は今後明らかになるだろうが、バンガードが誇る低コストのインデックスファンドやETFが提供されると見られる。低コストのラップ口座が実現すれば、これまで以上にラップ口座の普及が進みそうだ。
提供:モーニングスター社
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