5つ星以外は資金流出目立つ、「ナンバー1」の名にふさわしい5つ星に昇格

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金およびファンドラップ専用、ETFなど除く)のうち、15年11月(以下、同月)末時点でモーニングスターがレーティング対象としているファンドは2676本(全ファンド中64%)、純資産総額では44兆円(同81%)となった。同月の純資金流出入額(推計値)では5つ星が42億円の流入超過となる一方で、4つ星が388億円、3つ星以下は合計で1498億円の大幅な流出超過となった。同月末時点における純資産額が10億円以上で、かつ前月末とカテゴリーが同一のファンドは1762本で、そのうちレーティング上昇は104本、低下は87本、新規付与は11本となった。

 レーティングが上昇した104本のうち、5つ星となったのは17本。そのうち、新たに5つ星を獲得した「ピクテ 日本ナンバーワン・ファンド(毎月)」<2009013005>は、わが国の「ナンバーワン企業」の株式に投資を行うアクティブファンドである。「ナンバーワン企業」とは、各分野の売上高などでトップシェアを誇る企業を指し、同月末時点における組入上位銘柄は、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、デンソーなど。暦年のリスク(標準偏差)は、14年までの過去5年間のすべての年で%ランク20%内(注)を維持しており、リスクを抑えたポートフォリオが構築されている。

 同じく、新たに5つ星を獲得した「野村 インデックスF・外国REIT」<2010112609>は、「S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)」に連動した投資成果を目指すパッシブファンドで、カテゴリー内で3年以上の運用実績を有するファンドの中では他のパッシブファンド(1本)と並んで信託報酬などが最も低い。同月末までの過去3年間、5年間のトータルリターンはいずれも第1位となっており、カテゴリー内に属するアクティブファンドは当ファンドに劣後している。

 新規付与の11本のうち、5つ星は3本。そのうち、「アジア社債ファンド」シリーズは、日本を除くアジア各国の米ドル建て社債を主要投資対象とするアクティブファンドで、ヘッジなしの「Bコース」<2012112102>、ヘッジありの「Aコース」<2012112101>で構成される。同月末までの過去3年間では、トータルリターン、シャープレシオが両コースともにいずれも第1位となっている。

(注)カテゴリー内で標準偏差が低い順に並べた場合の上位20%内
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。