設定後4カ月で純資産約4000億円、日興アセット「グローバル・ロボティクス株式ファンド」の魅力(下)

 日興アセットマネジメントの「グローバル・ロボティクス株式ファンド」について、商品開発を担当した商品開発第一部兼商品開発第二部マネージャーの千葉直史氏に、商品開発の背景などについて聞いた。

 ――「グローバル・ロボティクス株式ファンド」の特徴は?

 業種別構成比では、いわゆる工場の生産現場で使われるロボットが含まれる「資本財・サービス」が41.8%ですが、工場以外の分野で活躍するロボティクス関連企業が含まれるそれ以外のセクターに60%程度を配分しています。「情報技術」が38.0%、「ヘルスケア」が12.9%などです。急速に発展している生活に密着したロボット関連技術にも投資するファンドの特徴を表していると思います。(組み入れ比率は2015年12月末現在)

 さらに、ファンドに組み入れる銘柄の選定基準として、まず、ロボティクス関連ビジネスから収益をあげているか、もしくは、近い将来に収益計上の見込みがあるかという点に加え、ロボティクス関連事業が株価に与えるインパクトが大きいかという点も判断しています。ロボティクス関連の事業比率や成長余力などを総合的に判断しています。この株価へのインパクトを加えることによって、現在、ロボティクス関連が収益化できている分野から、将来収益化が期待できる分野まで、幅広い技術分野をバランスよく組み入れることができています。

 ――ファンドは設定額が大きく、その後も資金を集め、近年では珍しいヒット商品になりました。この反響について、どのように見ていますか?

 「ロボティクス」に対する期待の大きさを感じました。日本は以前からアニメなどを通じて「ロボット」を身近に感じてきました。そして、多くの方がスマホをロボットの一種として利用し、また、スマホが象徴する通信技術やクラウドの発展によって、手元の機器がアップデートされ進化していくことを実感しています。スピーディーで大きな変化と成長を「ロボティクス」は実現していくということが広く共有されているのだと感じました。

 商品を企画した段階では、若い世代の方、あるいは男性を中心に受け入れてもらえるファンドではないかと思っていたのですが、ふたを開けてみると世代を問わず、また、男女の別なく、幅広くご購入いただいているということを販売会社から聞いています。多くの方々が等しく「ロボティクス」の成長について実感されているのだと思います。

 ――「グローバル・ロボティクス株式ファンド」は短期間に大きなファンドに成長しました、今後のサービス拡充などの計画は?

 通常の月次リポートに加え、ラザード社による臨時リポートなども提供するようにしていますが、これに加え、ロボティクス関連技術の内容を分かりやすく解説したリポートを提供していくようにしたいと考えています。

 ロボティクス関連技術の進歩は速く大きいため、いま世界で、どのような変化が起こっているのかは、投資家の方々にも興味のあることだと思いますし、当ファンドをより良く知っていただくことにも通じると思います。このようなレポートを通じて、ファンドに親しみを持っていただき、世界の変化を思い描きながら、長期に投資を続けていただけるファンドとして育てていきたいと思っています。

 ――1月29日に「ジャパン・ロボティクス株式ファンド」を設定することを発表しています。新しいファンドの特徴は?

 政府が掲げる「日本再興戦略」では、「ロボット革命」が提唱され、現在6000億円のロボット市場規模を2020年に2.4兆円に拡大するため、官民で総額1000億円をロボット関連プロジェクトに投資しようという動きや、新たな技術に対応した制度の設定や規制緩和を行う方針が示されています。当然、日本のニーズに応えて開発・進化した日本のロボットや関連技術は、世界の市場でも活躍が可能です。

 このように大きな成長が期待される日本のロボティクス関連企業に投資するのが「ジャパン・ロボティクス株式ファンド」です。運用は、日興アセットマネジメントが直接行います。より大きな成長が期待される中小型株式や新興企業の株式も投資対象とし、徹底したボトムアップアプローチによって銘柄をピックアップし、30−60銘柄程度の厳選したポートフォリオで運用する計画です。

 「ロボティクス」という投資テーマに関心を持っていただいた方には、「グローバル・ロボティクス株式ファンド」と合わせて投資していただくことも可能なファンドになっていると思います。
提供:モーニングスター社
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