1月の投信概況:日経225連動型が2カ月連続で流入記録更新、株価急落で逆張り志向目立つ=投信協会

 12日に発表された投資信託協会の統計によると、単位型を含む株式投信の16年1月の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆3879億円の流入超過と、2カ月連続の純資金流入となった。しかし、運用収益の悪化により、月末の純資産総額は78兆3129億円と、前月比3兆4252億円減少し、4カ月ぶりに80兆円の大台を割り込んだ。

 株式投信の新商品分類別で見ると、1月は国内資産に投資するファンドが1兆2252億円の流入超過と、2カ月連続の純資金流入となった。国内株式に投資するファンドは1兆1535億円の流入超過となり、なかでも日経225(日経平均株価)連動型(ETF含む)は4352億円の流入超過と、2カ月連続で純資金流入額の過去最大(データが公表されている10年3月以降)を更新した。日経平均株価が前月末の1万9000円台から一時1万6000円割れ寸前まで急落するなどしたため、逆張りの資金が流入したと見られる。

 一方、海外資産に投資するファンドは151億円の流入超過と、5カ月ぶりに純資金流入に転じた。海外債券に投資するファンドは1070億円の流出超過、海外株式に投資するファンドも144億円の流出超過と、それぞれ7カ月連続、3カ月連続の純資金流出となったものの、約9年半ぶりの利上げに揺れた前月(15年12月)と比べると、流出規模は縮小した。一方、海外REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは1525億円の流入超過と、14カ月連続の純資金流入となった。

 公社債投信を含む公募投信は5832億円の流入超過と、31カ月連続の純資金流入となった。なお、月末の純資産総額は前月比4兆2298億円減少し、93兆5263億円と、13カ月ぶりの低水準となった。
提供:モーニングスター社
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