国際REITが16カ月連続の流入超過、上位5ファンド独占―3月推計資金流出入
<全体は2297億円の純資金流入、16カ月連続の流入超過>
モーニングスターの独自推計によると、国内追加型株式投信(ETF除く)は2016年3月に2297億円の純資金流入と、16カ月連続の流入超過となった。モーニングスター大分類別で見ると、流入額の第1位は「国際REIT型」で2738億円。第2位は「国内株式型」で603億円、第3位は「バランス型」で559億円だった。
「国際REIT型」は高利回り資産として魅力が継続して意識され、16カ月連続の流入超過となった。高利回り資産と注目されていたハイ・イールド債券などが世界経済の不透明感から投資家の心理悪化を受けて流出超過となっていることや、FOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げが年4回から年2回にペースダウンすることが示唆されたことで「国際REIT型」への資金流入を後押しした。
個別ファンドの純資金流入額上位を見ても、全ファンドの中で第1位が「フィデリティ・USリートB(H無)」<2003120902>で754億円、第2位は「新光 US−REITオープン」<2004093002>で696億円、第3位は「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」<2004032603>で421億円となった。第4位と第5位も「国際REIT型」となり、5位までを独占する人気となっている。
<「バランス型」根強い人気、直近設定ファンドへの資金流入目立つ>
国内外株式市場の値動きが大きくなる中で分散投資のニーズも根強く、大分類別の「バランス型」は23カ月連続の流入超過となった。個別ファンド別の純資金流入額では、「バランス型」の中で第1位が「東京海上・円資産バランスファンド(毎月)」<2012110902>で135億円と、2013年2月以降38カ月連続での流入超過となった。第2位、第3位には2月26日に設定されたりそなラップ型ファンドシリーズのうち「りそな ラップ型ファンド(安定型)」<2016022605>と「りそな ラップ型ファンド(安定成長型)」<2016022606>がそれぞれ入り、第6位には2月18日に設定されたJP4資産バランスファンドシリーズの「JP4資産バランスファンド安定コース」<2016021801>が入るなど、直近で設定された「バランス型」ファンドへの資金流入が目立った。
一方、大分類別の純資金流出額の第1位は「国際債券型」で1194億円、第2位は「国内債券型」で250億円、第3位は「国内REIT型」で175億円だった。「国際債券型」は前月に引き続き、原油価格の低迷がエネルギー関連企業に与える影響が懸念され、ハイ・イールド債券などの資金流出が顕著となり、9カ月連続の流出超過となった。「国内債券型」は、マイナス金利導入決定後、2月9日には長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが史上初めてマイナス圏に低下し、3月末時点でもマイナスとなっており、利息収入が低迷することへの懸念から2カ月連続の流出超過を記録した。
提供:モーニングスター社
モーニングスターの独自推計によると、国内追加型株式投信(ETF除く)は2016年3月に2297億円の純資金流入と、16カ月連続の流入超過となった。モーニングスター大分類別で見ると、流入額の第1位は「国際REIT型」で2738億円。第2位は「国内株式型」で603億円、第3位は「バランス型」で559億円だった。
「国際REIT型」は高利回り資産として魅力が継続して意識され、16カ月連続の流入超過となった。高利回り資産と注目されていたハイ・イールド債券などが世界経済の不透明感から投資家の心理悪化を受けて流出超過となっていることや、FOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げが年4回から年2回にペースダウンすることが示唆されたことで「国際REIT型」への資金流入を後押しした。
個別ファンドの純資金流入額上位を見ても、全ファンドの中で第1位が「フィデリティ・USリートB(H無)」<2003120902>で754億円、第2位は「新光 US−REITオープン」<2004093002>で696億円、第3位は「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」<2004032603>で421億円となった。第4位と第5位も「国際REIT型」となり、5位までを独占する人気となっている。
<「バランス型」根強い人気、直近設定ファンドへの資金流入目立つ>
国内外株式市場の値動きが大きくなる中で分散投資のニーズも根強く、大分類別の「バランス型」は23カ月連続の流入超過となった。個別ファンド別の純資金流入額では、「バランス型」の中で第1位が「東京海上・円資産バランスファンド(毎月)」<2012110902>で135億円と、2013年2月以降38カ月連続での流入超過となった。第2位、第3位には2月26日に設定されたりそなラップ型ファンドシリーズのうち「りそな ラップ型ファンド(安定型)」<2016022605>と「りそな ラップ型ファンド(安定成長型)」<2016022606>がそれぞれ入り、第6位には2月18日に設定されたJP4資産バランスファンドシリーズの「JP4資産バランスファンド安定コース」<2016021801>が入るなど、直近で設定された「バランス型」ファンドへの資金流入が目立った。
一方、大分類別の純資金流出額の第1位は「国際債券型」で1194億円、第2位は「国内債券型」で250億円、第3位は「国内REIT型」で175億円だった。「国際債券型」は前月に引き続き、原油価格の低迷がエネルギー関連企業に与える影響が懸念され、ハイ・イールド債券などの資金流出が顕著となり、9カ月連続の流出超過となった。「国内債券型」は、マイナス金利導入決定後、2月9日には長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが史上初めてマイナス圏に低下し、3月末時点でもマイナスとなっており、利息収入が低迷することへの懸念から2カ月連続の流出超過を記録した。
提供:モーニングスター社