3つ星以上に資金集中、シルバービジネス関連株式ファンドなど5つ星に昇格

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金およびファンドラップ専用、ETF等除く)のうち、2016年3月(以下、同月)末時点でモーニングスターがレーティング対象としているファンドは2719本(全ファンド中64%)、純資産総額では42兆円(同82%)となった。同月の純資金流出入額(推計値)では5つ星158億円、4つ星652億円、3つ星475億円の流入超過となる一方、2つ星以下は合計で532億円の流出超過となり、3つ星以上に資金が集中した。レーティング対象ファンドのうち同月末時点における純資産額は10億円以上、かつ前月末と同一のカテゴリーのファンドは1729本で、そのうちレーティング上昇が111本、低下は123本、新規付与は20本となった。

 レーティングが上昇した111本のうち、5つ星となったのは14本。そのうち、「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」<2000052601>は、国内の上場株式の中でも、高齢者を主要顧客としたシルバービジネスを展開する企業に投資をする。内需関連株式に投資をするため、海外市場の影響を受けにくいことが特徴。過去10年間のトータルリターンは3.99%(年率)とカテゴリー「国内小型グロース」平均を2.54%上回り、カテゴリーに属するファンド32本中第6位となった。同期間のシャープレシオもカテゴリー内第3位となり、運用の効率性でも優れている。同ファンドは長期の良好な運用成績が評価され、2015年の「ファンド オブ ザ イヤー」国内株式中小型部門で最優秀ファンド賞を受賞した。

 同じく新たに5つ星を獲得した「シュローダー 日本ファンド」<1998022704>は、国内の上場株式を主要な投資対象とし、ベンチマークであるTOPIX(東証株価指数)を上回る投資成果を目指す。過去10年間のトータルリターンは2.58%(年率)とモーニングスターカテゴリー「国内中型バリュー」平均を3.03%上回り、カテゴリーに属するファンド10本中で第1位になった。同期間のシャープレシオもカテゴリー内第2位となり、運用の効率性でも優れている。

 新規付与の20本のうち、5つ星となったのは1本。「野村Jリートファンド」<2013032901>は、国内不動産投資信託(J−REIT)を主要な投資対象とするアクティブファンドである。過去3年間のトータルリターンは11.14%(年率)とカテゴリー「国内REIT」平均を2.51%上回り、カテゴリーに属するファンド45本中で第4位になった。同期間のシャープレシオもカテゴリー内第4位となり、運用の効率性でも優れている。
提供:モーニングスター社
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