5月の投信概況:株式投信のインデックス比率が30%に到達=投信協会

 13日に発表された投資信託協会の統計によると、単位型を含む株式投信の16年5月の資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は6325億円の流入超過と、2カ月ぶりの純資金流入となった。なかでもETF(上場投資信託)を含むインデックスファンドへの純資金流入額が3738億円と、全体の約6割を占めた。この結果、株式投信に占めるインデックスファンドの比率(純資産残高ベース)がデータが公表されている10年3月以降では初めて30%に到達した。

 株式投信の新商品分類別で見ると、5月は国内資産に投資するファンドが3529億円の流入超過と、こちらも2カ月ぶりの純資金流入となった。国内債券に投資するファンドは146億円の流出超過と、2カ月ぶりの純資金流出となったものの、国内株式に投資するファンドは2884億円の流入超過となった。5月は月末に日経平均株価が17000円台を回復するなど堅調に推移したこともあり、日経225連動型(ETF含む)は1665億円の流入超過となった。

 また、海外資産に投資するファンドは1529億円の流入超過と、3カ月連続の純資金流入となった。海外債券に投資するファンドは131億円の流出超過、海外株式に投資するファンドも490億円の流出超過と、それぞれ11カ月連続、7カ月連続の純資金流出となった一方で、海外REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは2132億円の流入超過と、18カ月連続の純資金流入となった。

 公社債投信を含む公募投信は2806億円の流入超過と、前月の大規模流出(マイナス8731億円)から一転、純資金流入となった。なお、月末の純資産総額は前月比4651億円増加し、91兆1964億円となった。
提供:モーニングスター社
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