18本が5つ星に上昇、71カ月連続で高レーティングの日本株ファンドなど

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けおよびラップ口座専用、ETF等除く)のうち、2016年5月(以下、同月)末時点でモーニングスターがレーティング対象としているファンドは2758本(全ファンド中64%)、純資産総額では42兆円(同83%)となった。同月の純資金流出入額(推計値)では5つ星が250億円、4つ星は1032億円、3つ星は1162億円の流入超過になる一方、2つ星以下は合計で300億円の流出超過となり、3つ星以上への資金流入が顕著となった。レーティング対象ファンドのうち同月末時点における純資産額が10億円以上、かつ前月末とカテゴリーは同一のファンドは1757本で、そのうちレーティング上昇は123本、低下は114本、新規付与は24本となった。

 レーティングが上昇した123本のうち、5つ星となったのは18本。そのうち「日本好配当株投信」は、配当利回りが市場平均を上回ると予想される銘柄を中心に投資するアクティブファンドとなる。2016年5月末時点の組み入れ銘柄数は128、組み入れ銘柄の予想平均配当利回りは約2.9%。2016年5月末までの過去10年間のトータルリターン(年率)は2.38%と、カテゴリー「国内大型バリュー」平均を2.02%上回り、40本中第5位となった。レーティングは現在の算出基準となった2010年7月以降71カ月連続で4つ星以上と、効率性の高い運用を長期で継続している。

 同じく新たに5つ星を獲得した「アジアハイ・イールド・プラス(毎月)(H無)」は、アジアのハイ・イールド債券を中心に組み入れ、転換社債などにも分散投資するアクティブファンド。2016年5月17日時点ではハイ・イールド債券の組み入れ比率が86.1%、転換社債は8.9%などとなっている。2016年5月末までの過去3年間のトータルリターン(年率)は5.10%と、カテゴリー「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」平均を5.34%上回った。2015年8月のレーティング付与開始以降は10カ月連続で4つ星以上を継続している。

 新規付与24本のうち5つ星は2本、4つ星は9本。そのうち4つ星となった「次世代米国代表株ファンド」は、ダウ工業株30種平均の構成銘柄を参考に米国経済や社会構造の変化に対応して成長できると見込んだ銘柄に投資するアクティブファンドとなる。2016年5月末時点の組み入れは30銘柄で、組み入れ上位はボーイングが6.21%、3Mは6.15%などとなっている。2016年5月末までの過去3年間のトータルリターン(年率)は11.90%と、カテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均を5.79%上回った。同期間のシャープレシオも0.69と、同平均を0.34上回っており、運用の効率性も高い。
提供:モーニングスター社
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