7月の投信概況:国内REITファンドは700億円超の流入超過、1年1カ月ぶり高水準=投信協会

 12日に発表された投資信託協会の統計によると、株式投信(単位型含む)への資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1732億円の流入超過と、3カ月連続の純資金流入となった。また、月末の純資産残高は前月比2兆7755億円増の76兆9161億円となった。

 7月は参議院選挙における与党勝利を受けて大規模な経済対策への期待が高まったほか、英国次期首相の決定を受けて同国の政局不透明感が後退するなど外部環境の改善も寄与し、日経平均株価は6.38%の上昇となった。為替も月後半は1ドル=105円を挟んで安定的に推移したことも支えとなり、多くのファンドで良好な運用成績となった。

 株式投信への16年7月の資金流出入を商品分類別で見ると、7月は国内資産に投資するファンドが1467億円の流入超過と、3カ月連続の純資金流入となった。うち、国内株式に投資するファンドは319億円の流入超過、国内債券に投資するファンドは160億円の流入超過と低水準にとどまる一方、国内REIT(不動産投資信託)は15年6月以来の水準となる739億円の流入超過となった。

 海外資産に投資するファンドは614億円の流入超過と、5カ月連続の純資金流入となった。うち、海外株式に投資するファンドは480億円の流出超過、海外債券に投資するファンドは436億円の流出超過と、それぞれ9カ月連続、13カ月連続の純資金流出となった一方、海外REITに投資するファンドは1363億円の流入超過と、20カ月連続の純資金流入となった。

 また、16年7月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は1383億円の流入超過と、2カ月ぶりの純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比2兆7406億円増の88兆8036億円となった。
提供:モーニングスター社
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