<★★★★★>日興アセット「スマート・ファイブ」、資産リスクを均等に配分し安定した運用実現

 日興アセットマネジメントが設定・運用する「スマート・ファイブ」(毎月決算型)<2013071601>は、2016年7月末基準で設定来3年間が経過し、最初の格付けで最高ランクの★★★★★に格付けされた。3年(年率)トータルリターンが6.81%とカテゴリー(安定)平均(2.35%)を大きく上回り、また、1年トータルリターンは5.76%とカテゴリー平均(−3.89%)と、3年(年率)、1年ともにトータルリターンはトップの成績だ。同ファンド運用の特徴について、日興アセットマネジメントの資産運用サポート推進部グループマネージャー、渡邊浩行氏に聞いた。

 ――ファンドの特徴は?

 中・長期的に収益が期待できる5つの資産(日本国債、高金利海外債券、グローバル高配当株式、グローバルREIT、金)を主要投資対象としてバランス運用を行う。5資産の配分比率は、各資産の基準価額への影響度合いが各資産の間でおおむね均等になるような資産配分戦略(スマート・ファイブ戦略)を用いて配分率を決定している。

 「スマート・ファイブ戦略」は、一般には「リスク・パリティ戦略」といわれ、年金運用では広く知られている。基本的には、価格変動が比較的大きな資産の組み入れ比率を少なめにし、価格変動が比較的小さい資産の組み入れ比率は多めにする。たとえば、「スマート・ファイブ」では足元で、日本国債の組み入れ比率を他の資産よりも多めにし、株式やREIT、金などを少なめにしている。

 このように、リスクを均等に配分することで、値動きの異なる各資産の価格変動の影響度が等しくなるようにして、ファンドの基準価額のブレを低く抑えることをめざしている。

 バランスファンドの中にはリスクを抑える手法として、マクロ経済分析やマーケットトレンドの変化を捉え、投資資産の組み入れ比率やキャッシュ比率を調整する運用などもある。「スマート・ファイブ戦略」は、そうした定性的な判断や予測を一切しない。そのため、配分率変更の精度が安定しているという特徴がある。

 ――カテゴリー平均の運用成績がマイナスになる中で、プラスを確保できた理由は?

 「スマート・ファイブ戦略」は、基準価額の変動率を抑えた運用をしている。世界の市場が右肩上がりで上昇する場面では、特定の資産に絞って投資するファンドなどに比べ、ファンドの上昇率が劣後する場合があるが、昨今の変動の大きい市場環境の中では、値下がりを抑制する効果が、結果的に基準価額の上昇を支えている。

 たとえば、基準価額が5%下落すると、資産価値の回復には5.3%の値上がりが必要になる。20%下落の回復には25%の上昇が必要だ。下落率が大きいほど、価値の回復には大きな力が必要になる。反対に下落率が小さければ、小さな力でも価値が回復できる。価格変動率が大きくなった昨今の市場で、この価格変動の抑制効果が効いている。

 また、「金」が入っていることも、「BREXIT(英国のEU離脱)」など予測が難しい有事の場面で効果的だった。金は安全資産として評価され、実物資産として価値がゼロにならない安心感や、代替通貨としての価値も併せ持っている性格がある。「BREXIT」の折には、金の価格は上昇し、ファンドの基準価額はほとんど動かないという結果だった。

 ――当面の運用方針は?

 引き続き「スマート・ファイブ戦略」を用いて、特定の資産から受ける影響を抑え、基準価額の変動抑制効果を高める運用を続ける。ファンドの資産価値が減りにくければ、増やすチャンスで収益を重ね、魅力的な収益が実現できると考える。

 当ファンドは、NISA(少額投資非課税制度)でのご利用にも適した商品だ。NISAではファンドのマイナスリターンが運用効率を悪化させる大きな要因となるため、価格下落リスクを極力抑えたこのファンドは非常に適していると考えている。NISAを意識し、分配頻度を年1回に設定した「スマート・ファイブ」(1年決算型)<2013071602>(★★★★★、評価基準日=7月31日)もある。

 また、「スマート・ファイブ」は日本郵政グループ専用ファンドだが、同様の投資戦略を用いて広く取り扱い販社がある「ファイン・ブレンド」(毎月分配型)<2013032501>/(資産成長型)<2013032502>(★★★★★、評価基準日=7月31日)もある。

 これらのファンドは、中・長期に資産形成を考える際の「コア」(中核)としてご利用いただくことをめざしている。不安定な市場にあっても、安定的な運用成績が期待できるファンドとしてご検討いただきたい。
提供:モーニングスター社
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