国際REIT型に過去4番目の資金流入、8カ月連続人気No.1ファンドがけん引―8月推計資金流出入

 モーニングスターの独自推計によると、8月の国内追加型株式投信(ETF除く)への資金フローは2901億円の流入超過となり、21カ月連続の純資金流入となった。大分類別では、「国際REIT型」が過去4番目の高水準となる2975億円の流入超過となったほか、「バランス型」は406億円、「国内REIT型」は388億円の流入超過などとなった。一方、「国内株式型」が484億円、「国際株式型」は377億円の流出超過となるなど、株式型ファンドからの資金流出が目立った。

<フィデリティ・USリートB(H無)は年初から8カ月連続で月間純資金流入額トップ>

 ファンド別では、「フィデリティ・USリートB(H無)<2003120902>」が1093億円の流入超過となり、全ファンド(5335本)内で第1位。同ファンドは、16年に入り8カ月連続で月間純資金流入額第1位をキープしている。8月末時点の純資産残高は1兆4918億円となり、国内(ETF除く)で最大の純資産残高を誇る「新光 US−REITオープン<2004093002>」(同時点で1兆5670億円)を猛追している。なお、単月における1000億円以上の流入超過は、昨年12月の「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年)<2015083101>」以来となった。

<国際債券型ファンドは下火も「為替ヘッジあり」は例外>

 そのほか、目立ったのは為替ヘッジ付き国際債券型ファンドへの資金流入だ。「国際債券型」全体では、8月は126億円の流出超過と、14カ月連続で純資金流出となったものの、そのうち、為替ヘッジあり(通貨選択型ファンドにおける円コース含む)のファンドに限れば514億円の流入超過であり、4カ月連続で純資金流入となっている。代表的なカテゴリーでは、「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)」が187億円の流入超過で全75カテゴリー(注:ファンドが1本以上属するカテゴリーを対象)内で第8位、「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)」は171億円の流入超過で第9位、「国際債券・北米(為替ヘッジあり)」は99億円の流入超過で第11位であった。

 ファンド別では、「UBS 世界公共インフラ債券円(毎月)<2009072404>」が143億円の流入超過となり、全ファンド内で第11位、「東京海上・ニッポン世界債券F(H有)<2009123001>」は117億円の流入超過で第13位、「野村 米国ハイ・イールド債券(円)毎月<2009012801>」は63億円の流入超過で第22位など上位に入った。これらのファンドは、相対的に利回りの高い外貨建て債券に投資しつつ、為替ヘッジによって為替リスクを低減できる点が魅力で、安定志向の投資家を中心に人気を集めているようだ。
提供:モーニングスター社
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