<★★★★★>JPMグローバル医療関連株式F、充実の調査体制でヘルスケア市場の安定と成長を取り込む

 JPモルガン・アセット・マネジメントが設定・運用する「JPMグローバル医療関連株式ファンド」<2013072603>は、7月末基準で設定来3年を経過し、モーニングスターレーティング最高位★★★★★に格付けされた。「ファンド オブ ザ イヤー2015」の国際株式型部門で優秀ファンド賞を受賞している。3年(年率)トータルリターンが13.36%と、カテゴリー(国際株式・グローバル・含む日本<F>)平均(5.70%)を大幅に上回っている。同ファンドの特徴についてJPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル運用商品部シニア・プロダクト・マネジャー江尻昌彦氏に聞いた。

 ――ファンドの特徴は?

 「医療・健康サービス」「医療機器・器具」「医薬品」「バイオテクノロジー」という4つの医療関連分野に投資し、世界の医療関連市場の成長を取り込むファンドだ。

 最大の特徴は、当社のグローバルな調査・運用のネットワークがサポートしていること。株式運用チームは、世界中で約80名のアナリストが調査活動を行っているが、このファンドの投資対象である医療関連株式については、10名のスペシャリストが担当している。この10名のうち、2名は米国の医療免許保有者であり、また、2名はグロース株チームにも所属している。バイオテクノロジーや医療ロボットなどの分野は、IPO(新規上場)も活発で成長株としての側面を強く持っているためだ。

 この充実した運用体制のメリットとして、グローバルな医療関連株式のベンチマークであるMSCIワールド(ヘルスケア)の構成銘柄(約200社)を上回る約300社を常時モニタリングし、柔軟な投資戦略をとることができる。

 また、株式運用チームとの連携によって、新興国市場で急成長する企業、また、先進国企業が医療関連分野に転身する場合なども、タイムリーに捉えて評価対象に加えることが可能になるというメリットがある。

 ――銘柄選定のポイントは?

 ファンドで投資する約80銘柄に絞り込むにあたっては2つのアプローチがある。コアになるのは当社が1997年から活用している「配当割引モデル」を用いた選定だ。これは、将来受け取れる配当金の合計を期待収益率で割り引いた現在価値を、株価と比較するもの。5段階評価のうち、もっとも割安なグループのリターンは、市場平均を年率3.5%上回る実績がある。

 一方、新興企業を含む中小型株は、開発優先で配当が出せない企業も少なくないため、成長株チームの運用手法を使って銘柄選定を行っている。

 「配当割引モデル」で、収益性が高く業績が安定的に成長する大型株を選定し、ポートフォリオの上位20銘柄程度、時価総額で50−70%弱に投資する。そして、成長の魅力度が高い中小型株が残り60銘柄程度になるが、個々の投資比率は小さい。このバランスを維持することで、安定成長、かつ、魅力的なパフォーマンスの獲得をめざしている。

 ――医療関連市場の現状は?

 世界的に医療関連市場は高成長を続けている。新興国においては、所得水準の向上によって、より充実した医療サービスを求めるようになり、先進国は高齢化によって医療関連支出が伸び続けている。このため医療関連株式は、11年から15年にかけて世界株式をアウトパフォームした。ただ、15年半ばにピークをつけ、16年になっても株価は回復していない。

 この低迷の要因は、医療関連市場の大市場であるアメリカの大統領選挙が大きく影響している。大統領選挙ではオバマケアの是正が争点のひとつになり、医療関連支出の削減や薬価引き下げなど、医療関連市場にとって逆風の話題が出てくる。

 民主党政権では「国民皆保険」を指向し、そのために政権交代時には、薬価の引き下げなど医療関連業界にマイナスの議論が高まる傾向がある。しかし、米国医療関連株式は、政権交代前後で低迷するものの、その後は大きな株価上昇局面を迎えている。

 実際に、米国においても革新的な治療に関するニーズは強く、医療関連業界の収益は安定している。また、潤沢なキャッシュフローを有する大型企業は、株価が割安になった中小型企業を買収するという成長戦略に出る動きも現れている。

 ――当面の運用方針は?

 企業業績が安定している中で、外部要因によって株価が抑えられている米国の医療関連企業は、投資魅力が大きくなっていると考える。引き続き、銘柄選択を最も重要な超過収益の厳選と位置づけ、厳選した銘柄への投資を継続する方針だ。
提供:モーニングスター社
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