りそなアセットマネジメント、りそな銀行の年金運用力を最大限に活用し、中・長期の資産形成をサポート

 りそなグループの資産運用会社として15年8月に設立された「りそなアセットマネジメント」が設立から1年を経過した。今年2月には第1号ファンドを設定している。同社の運用の特徴について、運用部長の西善久氏に聞いた。

 ――りそなアセットマネジメントの運用の強みや特徴は?

 りそなグループが50年以上の信託財産運用業務で培った運用ノウハウを生かし、フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)の精神にのっとって、中・長期の資産形成に資するサービスを提供するということを第1に考えている。これまでに設定したファンドは、りそな銀行の投資助言を受けているが、今後もグループのノウハウを最大限に活用し、クオリティーの高い商品をリーズナブルなコストで提供していく考えだ。

 りそな銀行の信託財産運用部門では、公的年金や企業年金から約15兆円(2016年7月現在)の資産を受託し運用している。りそな銀行は「信託のチカラ」など信託商品を提供してきている。りそなアセットマネジメントでは、投資信託の枠組みを使って、より柔軟な商品を企画していく計画だ。

 「リテールNo.1」の金融サービスグループをめざすりそなグループの1員として、お客さまから長く信頼していただける資産運用会社となるよう、提供する商品の1つひとつに、「中・長期の資産運用に資する」という基本姿勢を反映させたい。

 ――今年2月に設定した初ファンドである「りそなラップ型ファンド(愛称:R246)」(安定型)<2016022605>/(安定成長型)<2016022606>/(成長型)<2016022607>に込めた「りそなアセットマネジメントらしさ」とは?

 「R246」は、世界各国の債券、株式、リートなど8つの資産に分散投資するファンド。伝統的な年金運用が4資産(国内と先進国の債券と株式)をベースに行ってきているところ、新興国の債券や株式、そして、リートという投資信託のバランス型ファンドで取り入れられている資産クラスを加えている。

 そして、5年から10年程度の中・長期の運用を前提として、目標リターン別に3つの運用タイプを用意した。「安定型」は短期金利+2%(リスク水準:4.34%)「安定成長型」は短期金利+4%(同9.79%)「成長型」は短期金利+6%(同14.56%)だ。「目標リターン」は不確実な数値であり、誤解されやすい表現ともいえるが、そこは、販売を担うりそなグループの各銀行と連携し、説明内容を整理して分かりやすく表現することなどによって、誤解のない説明をしてもらっている。

 また、一般的には運用シミュレーションは過去のデータを使っているが、「R246」は、将来起こり得る可能性のある数万通りのマーケット・シナリオに基づいたシミュレーションを行い、その結果に基づいて目標リターンからのマイナス幅が1番小さいポートフォリオを採用している。この定量モデルを使った基本的資産配分の策定、および市況動向に応じた資産配分の見直しは、りそな銀行が行い、当ファンドはその助言を受けている。

 このように、りそな銀行の運用ノウハウを活用するのみならず、グループの銀行が持つ投信の説明力も含めて活用することによって、「R246」の提供は可能になったといえる。

 ――5月に設定した「DCりそな グローバルバランス」<2016051201>の特徴は?

 8資産に分散投資し、りそな銀行から運用助言を受けるという点で、基本的な運用の仕組みは「R246」と同じだ。確定拠出年金(DC)専用ファンドとして、中・長期の運用を前提とし、「R246」の「安定型」に近い運用成績をめざしている。

 同ファンドが意図する価格下落リスクを抑えた資産分散ポートフォリオは、長期の資産形成をめざすDC制度の運用商品ニーズに適していると考える。今後、DC制度への採用を働きかけていく。

 ――今後の商品提供などの計画は?

 引き続き中・長期の資産形成に資する商品を提供していきたい。「R246」は、現在運用資産残高が3コース合計で約400億円に拡大している。設定タイミングがマイナス金利導入(2月)に重なり、市場環境の不透明感が増すなか、安定運用をめざす投信へのニーズに応えられる商品として支持されたためだと考えている。

 この順調な残高の積み上がりと、安定した運用の推移などを見ていただき、りそなグループ以外の販売会社からも、「R246」に興味を示していただいている。「R246」の窓販金融機関への展開も検討していきたい。
提供:モーニングスター社
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