ウエルス・スクエア「ファンドラップ」、福岡銀行に投資一任契約の締結代理業務を委託しサービス開始

 ウエルス・スクエアは11月7日から、福岡銀行に投資一任契約契約締結の代理業務を委託し、投資一任運用サービス「ファンドラップ」の提供を開始した。地域金融機関に、投資一任契約締結の代理業務を委託した投資一任運用サービスを提供するスキームは初めて。福岡銀行は、コンサルティングサービスの一環として「ファンドラップ」をメニューに加え、“任せる”という新たな運用スタイルを提供する。ウエルス・スクエア代表取締役社長の竹崎竜二氏は、「当社をファンドラップサービス提供のプラットホームとして活用していただき、全国に広くファンドラップサービスを広げたい」と語り、広く提携先を求めていく方針だ。

 福岡銀行が提供開始する「ファンドラップ」は、契約金額が500万円以上1万円単位。運用コースは、リスク許容度(保守、やや保守、中位、やや積極、積極の5パターン)とオルタナティブ投資の有無の選択を加えた計10コースがある。現在の市場環境下で想定されるリスク水準5−16%程度の範囲で、運用ポートフォリオを提供する。

 サービスの提供にあたっては、事前に「ファンドラップ」の研修を行い、福岡銀行の行員が相談に応じる。顧客の要望をヒアリングし、顧客のニーズにかなった運用コースを提案し、投資一任契約を締結する。投資顧問報酬は、運用資産の時価評価額に対し、最大で年率1.35%(消費税込み)。

 運用開始後は、3、6、9、12月の末日を基準とする運用報告書を作成し、運用内容の報告を継続的に実施する。「公募投信で分散投資を行っている方でも、ファンドの中味を細かく分析し、ポートフォリオ管理できている方は少ない。投資一任のファンドラップ口座では、運用状況を見える化したレポートを提供する。また、専用サイトによって、日々の変化を確認することも可能。日ごろお付き合いのある銀行員の方が対応するため、気軽に相談できるメリットがある」(竹崎氏)としている。

 竹崎氏は、「ファンドラップ」サービスの潜在需要について、「たとえば、金融資産3000万円以上の世帯数が1000万ある一方で、現在のファンドラップの一任契約は50万件程度にとどまる」と、市場の成長を確信しているという。「契約した後は、為替リスクのコントロールも『ファンドラップ』が対応し、利用者の方は、市況変動に伴うポートフォリオの見直しなど手間の掛かる手続きに煩わされることから解放される。マイナス金利で何か運用を始めたいと考えている方にも検討していただける」と、このタイミングで参入する意義を強調した。

 ウエルス・スクエアは、野村グループの野村アセットマネジメント、野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー、野村総合研究所の3社均等出資により設立された資産運用会社。ファンドラップの業務プラットホームを構築し、ファンドラップの投資運用および、サービスの提供を行う。第1号の成約案件となった福岡銀行に提供しているサービス概要が、ベースになるサービス内容。提携する金融機関の要望に応じてカスタマイズすることも可能としている。
提供:モーニングスター社
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