10月の投信概況:株式投信は12カ月連続の流入超、残高は10年ぶりの大幅減=投信協会

 13日に発表された投資信託協会の統計によると、18年10月の株式投信(単位型含む)への資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆7344億円の流入超過と、12カ月連続の純資金流入となった。ただ、月末の純資産残高は、米国株の急落を発端とした世界的な株安を背景に前月比5兆5067億円減の98兆3179億円と5カ月ぶりに減少した。減少幅は2008年10月の10兆6802億円以来10年ぶりの大きさだった。

 株式投信のうち国内資産に投資するファンド全体では1兆5075億円の流入超過と、5カ月連続の純資金流入となった。分類別にみると、国内株式に投資するファンドは1兆5306億円の流入超過と、5カ月連続の純資金流入となった。18年10月の国内株式市場で日経平均株価は5カ月ぶりに急反落。米国株式の急落や米中貿易摩擦に対する懸念などから下落幅は2199円とリーマン・ショック直後の2008年10月の2682円以来10年ぶりの大きさとなった。ただ、値動きの激しい展開の中で、下落時には買いが入った。国内REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは22億円の流入超過と3カ月連続の純資金流入となった。18年10月の国内REIT市場で東証REIT指数は反落した。国内株式市場の下落を受けて軟調に推移したが、後半には一時買戻す動きが見られた。一方、国内債券は533億円の流出超過と5カ月ぶりの純資金流出となった。

 株式投信のうち海外資産に投資するファンド全体では626億円の流出超過と、14カ月連続の純資金流出となった。海外資産を分類別に見ると、海外株式以外の分類で流出超過となった。海外債券に投資するファンドは1079億円の流出超過と12カ月連続の純資金流出となった。海外REITに投資するファンドも287億円の流出超過と17カ月連続の純資金流出となった。一方、海外株式に投資するファンドは1065億円の流入超過と21カ月連続の純資金流入となった。

 また、18年10月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は1兆1754億円の流入超過と、18カ月連続の純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比6兆657億円減の110兆2194億円と5カ月ぶりに減少した。減少幅は、2008年10月の11兆620億円以来の高水準となった。
提供:モーニングスター社
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