“消費”への意識高まる、5ツ星ファンドは訪日外国人消費の側面も

 年末商戦の時期が迫っている。よく知られている米国では、11月23日のブラックフライデーから年末商戦がスタート、日本でもボーナス支給時期を挟んだ年末年始商戦が意識され始める時期だ。ちなみに、米年末商戦については、良好な雇用環境と賃金上昇などを背景に好調が見込まれており、売上高が初めて1兆ドルを突破するとの予想もある。

 この時期は“消費”というキーワードが意識されやすい。そこで、国内ファンド(確定拠出年金及びファンドラップ専用、ETF除く)を対象に、ファンド名に“消費”を含むファンドを抽出すると、8ファンドが出てきた。8ファンドを見ると、米国の消費関連株へ投資するファンドは見られず、投資先は日本、アジア、インド、ブラジルであった。このうち、2018年10月時点のモーニングスターレーティングが4ツ星以上のファンドは3本あり、「海外消費関連日本株ファンド」<2013053107>が5ツ星、「DIAM アジア消費&インフラ関連株式ファンド」<2008042806>、「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」<2008053003>が4ツ星となった。

 5ツ星の「海外消費関連日本株ファンド」は国内上場株式を投資対象とし、日本独自の高付加価値商品・サービスの提供を通じて海外での消費拡大が見込まれる銘柄や、訪日外国人の消費の恩恵を受ける銘柄に投資する。11月23日には、2018年10月の訪日外客数(推計値)が発表され、前年同月比1.8%増の264万1000人と、10月としては過去最高となった。訪日外客数は西日本での台風被害などが響いて前月には5年8カ月ぶりの前年同月割れとなっていたが、再びプラス基調に戻しており、今後のパフ―マンスへの影響が注目される。
提供:モーニングスター社
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